2014年6月24日火曜日

【第3回】 ロシア内務省からの招待状到着および非エイズ検査診断書の取得

<<<筆者注:この記事はウクライナ侵攻前に執筆したもので、現在のロシアの状況を反映したものではないことにご注意ください>>>


2013年の12月から始めたロシアの就労ビザ申請準備ですが、ようやく在日本ロシア大使館でのビザ申請に必要なロシア内務省からの招待状が届きました。これでいよいよ在日本ロシア大使館でビザの申請を行えます。昨年の12月ごろから手続きを始めてから招待状が手元に届くまで実に半年以上かかりました。参考までに招待状の画像を貼っておきます(名前以外の詳細情報は修正を入れています)。招待状といってもB5くらいの小さな紙に印刷されたフォームで味も素っ気もありません。

ロシア内務省発行の招待状
ロシアの就労ビザ申請の際、以前は90日以内の滞在についても上記のような招待状が必要でしたが、2014年1月から大幅に手続きが簡素化され、現在では90日以下の滞在については招待状は必要ありません。90日以上の滞在については以前と同様に招待状が必要です。

(招待状発行の申請は受け入れ側が行いますが第1回でもふれたようにかなり大変な作業です。招待状が発行された後にjob offerをdeclineするようなことは慎むべきだと思います。ロシアの研究機関からのjob offerを断るなら先方が招待状の申請準備に入る前にしましょう。)

招待状の他に在日本ロシア大使館での手続きで必要な書類は、Webシステムで作成した電子査証申請書、4.5cm×3.5cmの証明写真、パスポート、非エイズ検査診断書(HIVウイルスの非感染者である旨の証明書、18歳以上の申請者の場合のみ)等です。

非エイズ検査診断書は、一般の病院では英文証明書の発行に不慣れであることと、エイズ検査を扱い慣れていない医療機関でエイズ検査を受けると余計な詮索を受ける可能性も考えられるので、旅行関係の医療証明を専門に扱っているクリニック(日比谷クリニック)を利用しました。ロシア大使館領事部のWebページからフォームがダウンロードできるのでそれをクリニックに持参して記入してもらいます。日比谷クリニックの場合はこちらでフォームを持参しなくてもクリニック側でフォームを用意してくれます。以下はクリニックで発行してもらったエイズ検査の結果です。

エイズ検査の結果フォーム
日比谷クリニックにおけるエイズ検査では、保健所に外注する方式と簡易キットでその場で結果を出す方式の2つから選択することができます。外注の場合、後から詳細なデータを要求された場合に検査データを再提出することが可能ですが証明書を受け取るまで3日ほど時間がかかります。簡易キットの場合は即日その場で証明書を発行してもらえますが検査データは保存されません。クリニックの受付の説明によると簡易キットによる方法でも手続き上全く問題無いとの事だったので今回は簡易キットによる検査を選択しました。料金は税別で1万円でした。

クリニックに行く途中、JRの駅にあったコイン証明写真で写真も撮影したので、後は電子査証申請書を記入していよいよ在日本ロシア大使館での手続きをすることになります。