<<<筆者注:この記事はウクライナ侵攻前に執筆したもので、現在のロシアの状況を反映したものではないことにご注意ください>>>
1.申請者のパスポート原本
パスポートの有効期限は、申請するビザの出国期限より6ヶ月以上必要。またパスポートの査証欄には、少なくとも見開きで2ページ以上の余白が必要。
2.電子査証申請書(EVA)
申請書は、ロシア外務省領事局の専用サイトhttps://visa.kdmid.ru(申請書の記入手順について、ロシア語や日本語、その他の外国語による説明あり)にて取得。ロシア語、もしくは英語で入力し、印刷したものを指定した大使館に提出。
3.写真1枚
写真(パスポート用のサイズ4.5х3.5cm)を申請用紙に貼付。横顔やサングラス、頭に被いをした写真は受け付けられない。
4.ロシア内務省が発行する「招待状」
職場からの招待状ではなくロシア内務省が発行した招待状。(第3回参照) 招待状の申請は基本的に雇用先がやってくれるが、招待状をとるのが実はロシア就労ビザ申請で一番の難関。スムーズに行く場合でも4-6ヶ月は見ておくべき。取得には、戸籍謄本の写し、戸籍謄本のアポスティーユ、戸籍謄本のロシア語訳、戸籍謄本のロシア語訳が正しいことの証明、CV(英文の履歴書)、研究計画書(英文)、学部以降の卒業証明書(英文)、学部以降の成績証明書(英文)、同行家族の卒業証明書(英文)などが必要。
5.非エイズ検査診断書
HIVウイルスの非感染者である旨の証明書(18歳以上の申請者の場合のみ)。診断書の有効期間は検査日から3ヶ月以内。(第3回参照) 私は旅行業務を専門に扱っているクリニック(日比谷クリニック)を利用した。
4.5.については第1回、第3回で説明したとおりです。2.に関してはWebフォームで情報を記入すると指定した大使館もしくは領事館に情報がオンラインで送られますが、印刷したフォーム(写真添付、サイン)も提出する必要があります。ロシアでは公式のサインは青色インクで行うことが慣例となっていますので青色インクでサインするのが良いでしょう。私が作成した査証申請フォームは以下の様な感じです。
電子査証申請書 |
ロシアの就労ビザは最初にロシアに入国する時点では一回のみしか入国できないシングルビザのようですが入国後に自由に入出国できるマルチプルビザに切り替えができるようです。現時点では詳細がわかりませんのでロシアに渡航後に詳細が分かり次第情報をまとめようと思います。
招待状に記された滞在期間が私と女房とで異なっているのが気になっていたのですが受け入れ先に聞いてみたところ、同行家族のビザの期間は最初は3ヶ月が上限のようです。ただし同行家族のビザはロシア国内で更新できるので心配ないとのことです。ロシア国内におけるビザ更新に関しても詳細が今のところ不明なので状況が分かり次第このブログにまとめたいと思っています。
申請書類は管轄のロシア大使館または領事館に提出しますが、私は現在千葉に仮住まいしているので管轄の東京都港区麻布台にある在日本ロシア大使館で手続きしました。ロシア大使館の最寄り駅は東京メトロ日比谷線の神谷町駅です。神谷町駅の2番出口から大使館まで徒歩5分ほどです。(詳しい経路はこのサイトを参照のこと。)
麻布のロシア大使館を訪れる際に注意したいのは、ビザを扱っている「領事部」の入り口が大使館の正門とは異なる場所にあり、なおかつ初めての人には解りにくい点です。領事部の入り口は正門から西へ20-30メートルほど離れた場所にあります。入り口は以下のように鉄格子のドアになっていますが業務時間内は施錠されていないので手で押して開けることができます。鉄格子を開けるとドアが2つありますが右側のドアが領事部の入り口です。
ロシア大使館領事部出入口 |
領事部の中に入ったら何はさておきまず番号札を取ります。自分の順番が来たら館内放送で番号が呼ばれ、それと同時に以下の写真のように電子掲示板に番号が表示されます。番号と同時に受付窓口の番号もアナウンスされるので指定された窓口で手続きします。
待合室の番号表示 |
ビザ申請の受け取り |