この実験の 1 年後に、米国は制御不 能に陥って大気圏に再突入しそうな自国の偵察衛星を大陸弾道弾迎撃ミ サイル(SM-3)で破壊して、大量のデブリを発生させた
今回の中国の件が問題なのはよく分かるのだけれど、宇宙開発の歴史的な経緯や、他国が過去に引き起こした同種の問題等に一切触れずに中国の問題とその危険性だけを強調する西側メディアの報道姿勢を見ていると、この問題もいつも通り政治的な意図で利用されているのだろうという勘ぐりをしてしまう。
居留証関係のトラブルでここしばらく週末もゆっくりと休むことができなかったので、今日は久々にのんびりと読書と囲碁ソフトでの囲碁対局の間を行ったり来たりしながらのんびりと過ごした。そんな訳で、Kindleの「積読フォルダ」に溜まっていた「知の体力」(永田和宏著)を一読した。
著者の永田和宏さんは細胞生物学者であり、なおかつ歌人としても活動されてこられた人物のようだ。この本は、基本的には若い人向けに「生き方のヒント」のようなものをご自身の経験をもとにかかれた本である。この本で述べておられる事柄には、同じ大学教員として賛同する部分も少なくない。しかし、それと同時に、今の時代の若手研究者には、もしかすると上手く響かないのではないかと思える記述も幾つか見られた。それに関しては、ご自身もなんとなくそのように思われている(ともとれるような)記述をチラホラと織り交ぜておられたりもする。まぁ、ご愛嬌である。
「大学教員は教えすぎてはいけない」ということを繰り返し行っておられて、これについては、これは私自身の大学教員としての経験と照らし合わせても正しいと思う。優秀な学生というのは、学問の技術的な面では放っておいても伸びる。しかし、その一方で、非技術的な面(表現が難しいが、言い換えるとすればメンタル的な面か)では、上手に寄り添ってあげる必要があると私は思っている。その辺、永田さんも、実に真摯にご自身の学生さんに寄り添ってこられたことが文章から伝わってきて、共感を覚えるのである。
中国語学習
単語と例文の暗記(20分程度)