2022年8月27日土曜日

【日記】ワインのソーダ割り、「西瓜视频」はなかなか使える

2022年8月26日(金) 

来週から秋学期が始まるということで講義の時間割が発表された。通常は、まず規定が厳しい学部の講義の時間割が先に組まれ、その後に大学院の講義日程が組まれる。したがって、大学院の講義日程が発表されるのは、だいたい学期開始の直前になることが多い。秋学期は私は大学院の講義を週2コマ担当することになっているのだけど、例によってなかなか時間割が発表されず、歯医者の予約が入れられなくてヤキモキしていた。時間割が発表されたので、ようやく9月以降のスケジュールを決めることができる。

秋学期に担当する週2コマの講義は中2日と中3日の間隔で、両方とも3-4限目(午前10時10分開始)というベストな割当だったので本当に助かった。春学期は1限目の学部講義を担当したのだけど、うちの職場の1限目は8時開始なのでなかなか過酷だ。寮に住んでいる学生ですら遅刻が多発するのに、学外に住んで自転車通勤している私にしてみると、1限目の講義はもはや何かの修行をやっている感じにすらなる。まぁ、とにかく今学期は、1限目を避けることが出来たので御の字である。

すでに日記に何度か書いているが、今年の7月以降は、パスポート更新後の関連手続きで大変な苦労をしている。しかも、新年度が来週から始まろうとしてる現在に至っても、まだ手続きが完了していない。7-8月はこの件で多くの時間を取られたために、秋学期の講義の準備がまだ完全には終了していない。一応8割程度は終わったのだけど、一部準備が完了しないまま新学期に突入しそうだ。外国に外国人として住んでいると、どうしても外国人ゆえに発生する難しい問題を避けられない場合に遭遇するものだ。

金曜日ということで、夜はワインを飲みながら映画を鑑賞するなどした。新学期も近く、いろいろと日中にやりたいことや、やるべきこともあるので、あまり強い酒は飲むことが出来ない。そういう制約の中、最近気に入っている酒の飲み方が「ワインのソーダ割り」だ。ワインを開けたら、一口だけは普通にテイスティングするのだが、その後はソーダで割って飲む。案外これが美味しいのだ。

ワインのソーダ割りは、既に確立したカクテルの一分野でもあるようで、白ワインをソーダで割ると「スプリッツァー」、赤ワインの場合は「ティント・デ・ベラーノ」と呼ばれるらしい。昨夜はロゼをソーダで割って飲んだのだけれど、これもとても美味しかった。ワインのソーダ割りは、暑い時期に氷を浮かべて、ビール感覚でゴクゴク飲めるところも良い。

映画の方はというと、先週に引き続き「西瓜视频」で日本映画を見た。「西瓜视频」の映画は違法アップロードではなく合法的に公開されているので画質や音質に欠損がない。しかも、CMが入らないのが良い。「西瓜视频」の映画は、中国国外からは見ることができないが(VPNを使えば見られるかもしれないけれど)、中国に住んでいる日本人にとっては嬉しいサービスである。先週観た「検察側の罪人」は中国語に吹き替えられていたが、多くの作品は日本語のまま中国語の字幕付きで公開されているので、中国人向けのサービスであっても言語的には問題なく楽しむことができる。

昨夜みたのは「鉄道員(ぽっぽや)」という、高倉健主演の映画だた。1999年に公開された作品で、当時非常に評判になったことは覚えている。しかし、1999年ごろ私は大学院博士課程に在学中だったということもあり、この時期に世の中で流行していたものについては私は本当に無知である。この映画もタイトルは知っていたものの一度も観たことがなく、公開から二十数年の月日を経て、初めて一通り鑑賞した。

映画の内容については、いろんな場所に既に情報があるのでここでは触れないが、ひと通り見て最初に思ったのは、この20年ほどの間の「言語表現の変化」だ。今この映画を作るとなると、最近のドラマや映画では決して出て来ない言葉の表現が幾つかあることに気づく。つまりは、この20年あまりの間に、映画における言語表現にそうとうな制限が加わっていることが明確に分かるのだ。

この映画を見て私が気づいたような「言葉遣い(に対する制限)の変化」は、ある種の社会階層に属する人にとっては勝利なのだと思うのだけど、逆に別の価値観を共有するある種のカテゴリーに属する人にとっては敗北、もしくは「文化の劣化」と捉えられなくもないかもしれない。科学技術的な観点からは、人類というのは単調増加的に進化し続けているように思えるが、文化的にも同様に進化し続けているかと考えると、必ずしもそうではない面もあるかもしれない、みたいな、まぁ、そんなことを考えながらこの映画を鑑賞していた。

中国語学習

単語と例文の暗記(20分程度)