2022年1月13日木曜日

【日記】2022年1月12日(水)、ジョブトークの季節、中国経験が有利に働く就活、中国の寄付文化

1月は中国各地の大学でジョブトーク(教員候補によるセミナー発表)が行われる時期だ。中国にジョブトークにくる外国人の国籍を見ていて、やはり経済状態の悪い国から人は流出するのだという事実を再認識している。

最近では、特定の国からの研究者流出というよりも、もっと大規模に「西側諸国から中国への研究者大移動」が起こりつつあるのかもしれないというふうにも思う。中国の大学のアカポス面接で、応募者も西側出身、選考委員にも西側出身者が複数入っているというのは最早かなりありふれた光景だろう。

うちの学院の人事選考も最終段階に入っており、今日の午前中はジョブトークの2連チャンだった。どちらの候補者もかなりハイレベルで経歴も業績も申し分ない。コロナ禍で応募者が少なくなっている状況下でこれだから、収束した後はもうそう簡単に中国の大学の面接には残れないだろう。

ただ今はまだ「コロナ禍モード」なので、研究業績以外に「中国に本当に来るつもりがあるのか」みたいなところを根拠を持って示せる人が面接に残っている感じではある。有効な「根拠」の具体例としては「中国でのポスドク経験がある」「中国への留学経験がある」「今既に中国に住んでいる」あたりが挙げられる。

期末試験の採点と成績のとりまとめを終了したので、提出するべき書類の規定を再確認したら「採点した期末試験の解答用紙全てに担当教員が署名して提出」と書かれていて、クラス全員分の解答用紙にサインするはめになってしまい、かなり手がつかれた。

TwitterのTLに中国の寄付文化についてのツイートが流れていた。私も何度か同僚から「学生時代の友人が高額の治療費が必要で」みたいな寄付依頼が回ってきて協力したことがあるけれど、どれも短期間で目標金額に到達していた。寄付のシステムが非常に良く出来ていて、卒業証書や医者の診断書等も見られるので嘘でないことがわかるし、電子決済なので小額の寄付も簡単にできる。また、こういう寄付文化を通して、中国における友人間の相互扶助精神の強さっていうものを感じている。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)