2018年8月28日火曜日

【第65回】安ウォッカでのたうち回った話

エカテリンブルクに赴任した当初、スーパーのウォッカコーナーを眺めていて、棚の下の方に異常に安い酒が並んでいることに気がつきました。「異常に安い」というのは、700ミリリットル入のボトルが100ルーブルを切るような値段です。上の方の棚に並んでいるよく知られた銘柄はだいたい300ルーブルもしくはそれ以上の値段がついています。

そこで、よせばよいのに「せっかくロシアに来たのだから一度ウォッカでも飲んでみるか」と思いたち、この安ウォッカを飲んだのが大失敗でした。安ウォッカを飲んだ日の夜中、激しい腹痛に襲われ本当に文字通りトイレでのたうち回りました。酒を飲みすぎると吐き気を催したりしますが、そういう類の症状ではなく、とにかく今まで酒を飲んだときに感じたことのないような激しい腹痛でした。(ちなみに、私はお酒を飲んで吐いたことはないので、それほどアルコールに弱い方ではありません。)

当時はまだ職場の外国人サポートスタッフも割り当てられておらず、さらに天文学グループの同僚が出張で街にいなかったので、なんとか救急車を呼ばずにやり過ごしたのですが、今だったら間違いなく救急車を呼んでいたレベルです。

後で知ったのですが、ロシアにはその辺のスーパーにも、国の基準を満たしていない劣悪な品質の酒類が平気で並べられているそうなのです。私がのたうち回った話はもう4年ほど前の話なので、今でも飲むと腹痛を起こすようなひどい品質のウォッカがスーパーに並んでいるかどうかはわかりませんが、100ルーブル以下の安ウォッカは今でも店頭に並んでいます。他の安ウォッカでも腹痛が起こるのかどうかは不明ですが、私は恐ろしいのであれ以来、極端に安い酒類は飲まないことにしています。

ロシアのスーパーの酒売り場の棚は、高いものが上、安いものが下で、おおよそ上から下に値段の順番に並んでいますので、一番下の棚に並んでいるものすごく安いウォッカには要注意です。

写真はイメージ
(無料写真素材 写真ACより引用)

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