朝食を食べながらネットのニュースを見ていたら、作家の西村賢太さんの訃報が目に入ってきて驚いた。享年54才とのこと。私は西村さんが書く日記(一私小説書きの日乗)が好きで、電子出版として刊行されている日記本は全て持っている。とにかく生活が不健康的かつハチャメチャでダメダメなのだけど、それがなんともいえず良い雰囲気なのだ。あのようなハチャメチャな生活はとても自分にはできないし、恥ずかしい部分をあそこまで開けっぴろげに日記として綴ることもとても自分にはできないが、それでも彼の日記を読んでいると、なんとなくあのような生活に憧れを抱いてしまう自分に気がついたりする。
参考リンク:一私小説書きの日乗 (角川文庫) Kindle版
「一私小説書きの日乗」表紙 |
私が日本に戻らず外国で働き続けている理由の一つとして、日本社会でいつまでも続く「学校歴差別」が我慢ならんということがあるのだけれど、西村さんの日記を見ていると、私の1万倍くらい差別されそうな状況にいるにも関わらず、そんなことは全く問題にしておらず、まぁ、自分との器の違いを感じさせられると同時に、彼の作品を眺めているだけで少し元気を分けてもらった気分にもなる。なかなかあのようには生きられないし、生き方を真似しようとも思わないのだけど、それでいてなんとなく憧れてしまうという、なんとも不思議なキャラクターの作家さんだった。今日は、そんなこんなで久々に「一私小説書きの日乗」を眺めながら、焼酎のお湯割りを傾けている。西村賢太さんのご冥福をお祈りしたい。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)、管理人や医師と会話実践
ピアノ練習
SimplyPiano、リードシートIII