感染状況が逼迫してくると、防疫ルールが目まぐるしく変更される。地方政府の広報から出てきた通知によると、市内の教育機関に対してまた新しいルールが導入されるようだ。学校に対しては構成員全員に対して5日ごとのPCR検査が義務付けられるとのこと。大学の教職員と学生の20%以上に対して毎日PCR検査を行い、5日ごとに全員が陰性を確認している状態を維持せよという内容。ただし、現在「キャンパスに入るには24時間以内の陰性証明が必要」というルールも同時に適用されるので、学外に住んでいる教職員は結局のところ毎日PCR検査を受けなくてはならない。
朝めしを食べながら欧米系ニュース番組を眺めていたら、ロシアから逃げ出すロシア人が流暢な英語で理路整然とインタビューに答えているシーンが映っていた。プーチン大統領は先日の演説で、ロシアから脱出するロシア人を「くずどもと裏切り者」として切り捨てていたが、実際には現時点でロシアを離れるロシア人には、経済的にゆとりがあり、外国でも仕事を見つけることのできるスキルを持っている人が多く、目の前で起こっていることは「頭脳流出」以外の何物でもないだろう。ロシアが今後戦局的に追い詰められてくると、徴兵が行われるだろうことは必然で、それを回避するために国外脱出するのは当然の成り行きだと思われる。
ローカルニュースによると、地元行政が設置した検査ポイントで、検体採取から丸1日経過しても結果が出ないという事態がどうやら珠海でも発生したようだ。こうなると出勤時に24時間以内の陰性証明を提示しなくてはいけないというルールが守れなくなる。SNS上に流れている情報を見ていると、上海等の大都市では、検体採取から4日以上経過しても結果が出ないという状況も発生しているようだ。そろそろ中国の防疫リソースも、オミクロン株を前にして飽和しつつあるのかもしれない。
今日キャンパス内で行われた会合に参加した教員の一部は、24時間以内の陰性証明をゲートで提示することができなかったようだ。しかし、今日のところは「上からの許可」が降りて、前日に検査を受けていることが証明できれば、検査結果が出ていなくても入構できたそうだ。
昼下がり、明日の出勤に備えて24時間以内の陰性証明を準備するために公共の検査ポイントに検体採取に行ってきた。パッと見た感じ、検査待ちの列が300-400メートルのほどの長さに達しており、相当の時間待つことが予想されたが、実際に並んでみると案外処理が早く、並び始めてから検査終了までは30分程度だった。自宅から検査ポイントまで自転車で片道30分程度かかるので、合計で1時間半ほどを要したことになる。学期中はギリギリでスケジュールを回しているので毎日PCR検査のために1-2時間くらいとられるのは地味にキツい。
広域の封鎖管理は解除されたので、一応物流は動いている。ただ、遠方からくる商品については、いつもよりは多めに日数がかかるものも多い。夕方、封鎖管理対策として注文していた「寝袋」が届いた。洗面道具、着替え、常備薬等は既にオフィスに持っていったので、これで、一応「お泊り」の準備は整った。まぁ、出来ることならば使いたくはないけれど。
公共検査ポイントでのPCR検査待ちの列 |