今日の出勤に備えて昨日の午後4時前に公共のPCR検査ポイントで検体採取をしたのだけれど、朝ステータスを見てみたら、驚いたことに昨日の午後10時前には結果が出ていた。これまでの経験では、公共の検査ポイントでPCR検査を受けると結果が出るまでに長時間を要する場合が多く、検体を採取したその日のうちに結果が出ることは過去には一度もなかった。もしかすると珠海市の検査体制が強化されたのかもしれない。
朝食を食べながら、ロシアの前職場(ウラル連邦大学)のウェブサイトをちらちらと見ていたら、学長と留学生の間で懇談会が行われたようで、その様子が広報記事として公開されていた。記事を見ていると、懇談会というよりも学長に対して「陳情する会」といった感じだった。私がウラル連邦大学で働いているときにも常に感じていたことだが、とにかくあの大学では、ありとあらゆる事柄が機能不全で、物事が全く解決しない。そして、最終的には、本来は組織の末端で解決されるべき細かな事案を、学長や副学長に直接陳情して解決してもらう、といった事態がしばしば発生する。
今回の懇談会も似たりよったりのようで、経済制裁下で発生しているトラブルを解決すべく留学生が学長にさまざまな要望を伝えたようだ。記事を見ていると、ロシアと外国との間でのお金や物資のやりとりについての質問が多くでたようだ。母国からの仕送りや奨学金で生活している学生にとっては「外国からロシアにどうやって送金すればよいのか」という問題はかなり深刻だと想像される。
大学側はロシアの銀行が発行する「ミールカード」もしくは、中国系の「銀聯カード」を使用するように提案したようだ。しかし、ミールカードは、旧ソ連圏以外ではほぼ扱いがないだろうから、実質的な選択肢は中国系の「銀聯カード」に限られる。確かに銀聯カードを扱っている国はかなり多いので、出身国の銀行口座に紐づいた銀聯カードがあれば母国の銀行のお金をロシアでルーブル現金として引き出すことができる。
ウラル連邦大学のウェブサイトに出ている最近の留学生の写真を見ると、私がいたころとはかなり留学生の国籍が変化しているようだ。見た目から判断して、おそらく今いる留学生はほとんどが中央アジア、もしくはエジプトを始めとする中東からの留学生ではないかと想像される。ロシアのウクライナ侵攻以前は、日本からの留学生も常に数人以上いたのだけれど、全く様相が一変している。西側先進国からの留学生があの大学に留学することは、もう向こう数十年はないような気もする。
今日は、学生のレポートを採点したり、院生が書いた観測プロポーザルを改訂したりしているうちにあっという間に一日が経ってしまった。最近、どうも時間の経過が早く感じられてします。
夕方、私を受け入れ希望教員にしてして大学院修士課程を受験していた学生さんから連絡があり、無事合格したそうだ。とりあえず目出度い。外国人教員のもとで研究するのはなかなか大変だとは思うけれど、ぜひ頑張ってほしいと思う。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、リードシートIII