2022年4月13日水曜日

【日記】2022年4月12日(火) 、業績評価は四段階、鬱だと辛い中国社会、構内でキャンプする学生たち

昨日の日記にも少し書いたのだけど、2日ほど前に昨年度の業績評価の結果が発表された。業績評価は「優秀、合格、基本合格、不合格」の四段階で行われる。管理職等、通常の仕事のノルマ以外に大学や学科の雑用を沢山こなしている人は「優秀」と判定される。研究とティーチングのノルマをだいたいこなしていれば「合格」となる。ノルマ(数値目標)は5年単位で設定されているので、研究成果が出でない年やティーチングを全くやらない年が5年のうち1-2年くらいあっても大目に見てくれる。ただ、これが何年も続くと問題となってくる。

今年は「不合格」の判定を食らった人がおり、その人が不合格判定は不当であるというアピールを公共の場で行ったので、昨日から少し騒ぎとなっていた。私とは所属学科が異なる人なので、どういう状況なのか直接知らない人なのだけど、本人が職場全体に投げたメールによると、2-3年ほどの間、メンタル的に苦しい時期があり、研究の生産性が著しく低下したのだそうだ。しかし、ティーチングは人一倍こなしてきたので、研究の生産性がゼロであっても不合格はありえないだろう、というのが本人の主張のようだ。大学に提出した業績書類をメールで本人が不特定多数にばらまいていたので眺めてみたが、たしかにティーチングの量はとても多い。しかし、研究はまったくやっていない。これは、審査する方にしてみるとなかなか判断が難しいだろう。

これから大学に意義を申し立てるとのことで、最終的にどうなるかは分からない。ただ一連のことの成り行きを見ていて、 中国って、鬱病みたいな状態になるとかなり辛い社会なのかもしれないと思った。ロシアの前職場だと、鬱っぽいスタッフや高齢のスタッフがユルユルと仕事していても誰も文句言う人はいなかった。もちろんロシア式だと組織として生産性は上がらないが、精神的に追い詰められることは少なさそうだ。

最近、構内の芝生の上や池の周りにテントを張ってキャンプしている学生を見かけるようになってきた。キャンパスが封鎖されて一ヶ月くらいになり、学生たちのストレスも相当溜まっていることは想像に難くない。相部屋の学生寮に長くいたら、それが息が詰まるだろう。キャンパス外に無断外出した学生に対して罰則を与えるという通知が時々流れてくるが、まぁ、なんかそろそり「行き過ぎ感」が漂ってきている今日このごろである。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)、ヒアリング練習(30分)

ピアノ練習

SimplyPiano、リードシートIII