2022年4月16日土曜日

【日記】2022年4月15日(金) 、迫る卒論初稿〆切、卒論は中国語縛り、大学院生と学部生の英語力

今朝もいつも通り近所の公共検査ポイントでPCR検査を受けてから出勤した。外国人は公共の検査場に入るときに見せる証明書の種類が中国人と異なるため、検査が始まった初期の頃は、自分が外国人で中国人用のアプリを使えないことを毎回説明しないといけなかった。しかし、最近では係の人もなれてきて、比較的スムーズに検査場に入場できるようになって来ている。

金曜日は恒例の研究グループミーティングの日だが、学部の4年生からは「卒論初稿の〆切が近いため欠席します」という連絡があった。初稿〆切の段階ではまだ完全に原稿を書き上げる必要はないが、研究動機、初期結果、最終的な卒論のアウトラインは提示する必要がある。ただ、今年うちのグループで研究している4年生は非常に優秀で、査読論文用の英語原稿を準備しているレベルなので、卒論の方はそれほど心配はしていない。しかし、大学が英語で書かれた卒論原稿を受け付けてくれないので、かなり書き上げた英語原稿を卒論に使い回すことが出来ず、中国語で卒論を書き直さなくてはいけない。このルールは、ちょっと非効率な感じがしてしまう。

前回の教授会で大学院生の英語力を向上させるために、できるだけグループミーティングは英語でやるという方針になった。天文の大学院生を見ていると、不自由なく英語で科学的な議論ができるのは1割程度で、全くコミュニケーションがとれない人も1割ほどいる。そして、残りの8割はなんとかギリギリコミュニケーションがとれるといった感じである。一方、学部生は非常に優秀で5割程度の学生は英語で科学的な議論が可能なレベルである。

中山大学は学部レベルでは全国屈指の入試難関校の一つで、そのため学部生の英語力も平均的に高い。また、中山大学の学部生の多くは卒業後に欧米の大学院への進学を希望しているため、入学後も英語の練習を続けている人が多く、これも学部生の英語力が優れている要因となっている。一方で大学院生は、中山大学よりも学部入学試験の難易度が低い大学から入学してくる場合が多く、どうしても平均的に英語力が低くなる。また、国内の大学院に進学する人は、英語が苦手で外国への進学をあきらめている場合も多いため、これがまた英語力が低くなる要因となっている。

うちの研究グループは私がメンバーなので、外国人のメンバーがいない他の研究グループに比べると英語を使う頻度は高いはずだ。それでも1年以上グループにいながら一言も英語を話さない学生が少数いる。下手くそでも頑張って私と英語でコミュニケーションをとっている学生は、少しづつ英会話能力が向上していっているのだけれど、全く英語を話さない学生は、話さないがゆえにさらに話せなくなっているという感じである。「下手だから英語が話せないのではなく、話さないから英語が下手なんだ」と言うのが私が学生たちを観察していて到達した結論である。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)

ピアノ練習

SimplyPiano、リードシートIII