2022年4月3日日曜日

【日記】2022年4月2日(土) 、準封鎖管理さらに一週間延長、「天文データ解析」クラスを参観、修士課程の口頭試問

ここ2週間ほどキャンパス内で毎日行われているPCR検査が9日まで延長されるという通達が来た。毎日のPCR検査はキャンパスの準封鎖管理を維持するために必要で、PCR検査を更に一週間延長するということは、おそらくキャンパスの準封鎖管理も一週間延長されるということなのだろう。今回の全国的なコロナ感染のエスカレーションは、なかなか終わりが見えてこない。今学期の終わりごろ、広州に行ってパスポートの更新を行う予定なのだけれど、無事に更新できるかどうか少し心配になってきた。

来週の火曜日(4月5日)は、中国では「清明節」と呼ばれる祝日で、明日から日月火と三連休になる。清明節には冥幣と呼ばれる「あの世の紙幣」を燃やす習慣があるのだけれど、マンションの管理会社から「バルコニーで冥幣を燃やすな」というメッセージがWeChatで送られてきた。マンションの建物内で冥幣を燃やして防火装置を作動させてしまう人が毎年いるそうだ。

昨日の日記にも書いた通り、今日は土曜日だけれども職場では月曜日のスケジュールで講義が行われる。私は今日は自分の講義はないのだけれど、学期ごとに2回行わなくてはいけない講義参観のノルマをこなすために同僚が教えている「天文データ解析」のクラスにお邪魔した。今日の講義では、可視スペクトルデータの解析方法についての講義が行われた。この講義科目は今年から新しく立ち上がった科目で、私も電波天文学パートを担当している(私の講義は既に終了)。計算機室で解析ソフトを使ってデータを実際に解析することで天文学に関する理解を深めることを目的とした講義だ。天文の教員が何度も議論を重ねながら立ち上げた講義科目で、教育的にはとても優れた内容だと思うのだけれど、いかんせん、とにかくこの講義は教員泣かせで、準備に非常に時間がかかる。今日の同僚のクラスでも、学生に解析ソフトを用いてスペクトルを操作してもらうときの技術的な準備が不十分で、学生が設定時間内に練習問題にとりかかることができていなかったようだ。来年に向けて改善すべき点(技術的な問題)は多い。

今日は講義と並行して修士課程への入学希望者の面接が行われていた。私は今回は面接官ではないのだけれど、私を受け入れ希望教員に指名して出願してきている受験者についてだけオブザーバーとして面接に参加させてもらった。修士課程の面接は、まず入学希望者に自己紹介をしてもらう。その後英語力を見る口頭試問と物理学の基礎知識を見る口頭試問が行われる。口頭試問の問題はその場でくじを引いて決めるのだけれど、正直言ってかなり問題に当たり外れがある。その辺は試験官も心得ており、例えば観測志望の学生が理論の難しめの問題を引いてしまって四苦八苦しているような場合には、もう一回くじを引き直させたりすることもある。しかし、毎回思うけれど、口頭試問って、あれは学生の立場からするとすごく緊張するだろうなぁと思う。

「天文データ解析」の授業が行われている教室

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)