2017年12月19日火曜日

【第41回】連邦大学職員の年末年始

12月も中盤を過ぎ、そろそろ年末年始のお休みの時期が近づいてきました。ロシア政府が定める公的機関の正式な休暇期間は年によって若干異なるのですが、今年は12月30日から1月8日までの10連休と発表されています。

この様に書くと、おそらく日本の皆さんは、ロシア国民のほぼ全員が12月30日から一斉に休みに入って、年明け1月9日から一斉に仕事を再開するような状況を想像されるかもしれません。しかし、実際の状況はそれとは大きく異なります。

私の職場では、12月中旬を過ぎると徐々に「お休みの雰囲気」が漂い始めます。例えば、誰かがちょっとした料理とワインを職場に持ってきて、軽く一杯ひっかけながら仕事をするなどの状況が発生します。そして20日を過ぎると少しずつ職場から人が減っていきます。最終的に27-28日ぐらいにはほぼ職場には人がいなくなります。

厳密なことを言うと、年内はカレンダー通りに出勤する必要があるはずですが、きっちり働く人は誰もいません。フライングで数日早めに休暇を始ることは最早慣例となっています。

年明けも状況は似ており、公式の休暇期間が終わった途端に出勤する人はまずいません。今年の場合、1月8日の月曜日に休暇期間が終了するので、その後の4日間ある平日は(勝手に)休んでしまう人がほとんどのはずです。職場がフルに動き出すのは翌週月曜日の1月15日くらいからになるでしょう。うちの大学では講義が再開されるのは1月末ごろからなので、それほど大慌てで新年に仕事を再開する必要はないのです。

日本のことを考えるとかなり悠長にも思えるかもしれませんが、私のロシア人同僚たちは「仕事とは人生を楽しむためのものであって、仕事で自分の時間を埋め尽くすなんてもっての外だ」とばかりに、年末年始はしっかり休み、パーティ、スポーツ、勉強、旅行、その他の趣味など、目一杯人生を楽しんでいるように感じられます。

電飾が綺麗な年末のエカテリンブルク
(通勤路にて撮影)

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