2022年10月27日木曜日

【日記】今日から「5天居家健康监测」が発動、「教学事故」で年末ボーナス20%カット

2022年10月26日(水) 

昨日まで、広州から帰ってきた人に対して「3天居家健康监测」が適用されていたのが、広州で感染者が増加している影響で、今日から「5天居家健康监测」に変更された。つまり、広州から戻ってきた人は5日間「自宅で隔離」となる。

自宅で隔離と言っても、中国の自宅隔離は日本の「自主隔離」とはことなり、場所が自宅と言うだけで「強制的な隔離」である。うちの小区の場合は、玄関ドアが封鎖され、5日隔離の場合だと1、3,5日目にPCR検査が行われ、すべての検査で陰性が確認されてはじめて開放となる。

うちの大学は、広州、深圳、珠海の三つの都市にキャンパスが分かれているので、教員がキャンパス間を移動して、本拠地以外のよそのキャンパスで講義する機会も多い。天文学科の本拠地は珠海なのだが、天文学科の教員の中には、1年生対象の基礎科目の物理を教えている人が少なくない。

1年生対象の講義は広州キャンパスで行われるので、多くの教員が日常的に珠海と広州の間を往復している。大学は、コロナ規制が厳しくなっても、できるだけ「対面講義」を維持する方針らしく、教員にとってはリスキーと思われる要求を出してくることが少なくない。

今回も「5天居家健康监测」が発動されたのにもかかわらず、対面講義をやめるという指示がすぐに来なかった。そして、当然ながら、多くの教員から大学当局に苦情が入ったようだ。大学当局は「広州の宿泊施設にとどまって講義を継続してほしい」みたいなことを最初に返事してきたのだけれど、教員の方も家庭の都合があるので話はそう簡単ではない。どうやら、さらに「上の方」で現在対策が検討されているようだ。

夕方、学内メーリングリストで「教学事故発生」の通知が回ってきた。中国の大学で教学事故などというと、教室で教員が反政府的な話でもしたのかと思われるかもしれないが、そういう政治的な意味での「事故」は稀である。

教学事故で圧倒的に多いのが「遅刻」である。中国の大学は講義の管理が非常に厳しい。特に学部生相手の講義は細かな規定が多く、違反すると「教学事故」となり「罰則」を食らうことに成る。今回は教学自家は「講義に12分遅刻」ということらしく、罰則は「年末ボーナス20%カット」とのこと。なかなかの厳しさである。

こういう厳しい罰則があるので、うちの大学の場合、教員のほとんどは講義開始時間の15ー20分前には講義室に到着してスタンバイしている。日本の大学の講義とは、かなり状況が異なる。


中国語学習

単語と例文の暗記(20分程度)