【筆者紹介】中国在住の日本人天文学者。米国→台湾→香港→ロシアと渡り歩いた後、2019年11月に中国広東省の大学へ移籍。外国生活20年目。研究者生活も20年目。専門は晩期型星の質量放出現象、天体メーザー、電波天文学。最近は、星が合体した後の環境で作られる分子ガスに興味を持っている。研究以外の最近の趣味は、中国語学習とピアノの練習、あとライフログがてらの日記ブログの執筆。
2022年2月28日月曜日
【日記】2022年2月27日(日) 、ロシアに対するより厳しい経済制裁、電波望遠鏡を使うこととその動作原理を教えることの違い
2022年2月27日日曜日
【日記】2022年2月26日(土) 、あいかわらず健康報告を提出する日々、ゼレンスキー主演のドラマ
相変わらず週末でも毎日職場に「健康状態の報告」を行っている。この健康報告、コロナ勃発直後から職場で義務化されており、報告を怠ると年末のボーナス査定に影響するそうだ。内容は、過去2週間以内にリスク地域に行ったかどうか、あとは体調が悪くないか、発熱していないか等の情報を自己申告でアプリに記入して提出する。前日から変化がなければただ単にボタンを一つ押すだけの簡単な作業だ。私は自分の記憶の上では一度も欠かさず提出しているのだけれど、職場のシステムに残っている記録では2回提出し忘れていることになっているようだ。ときどきサーバーの反応が異常に遅いときがあって、そういう日に記録ミスが発生したのだろうと思われる。しかし、「ボーナスの査定に響く」というのであれば、もう少しきっちりと管理してもらいたいものだ。
ここしばらく寒い日が続いていたが、今日の午後くらいからようやく気温が上がってきた。しかし、まだ建物が冷え切っているせいか屋内にいると寒く感じる。むしろ、外に出た方が温かい。昨日来た今月の電気代の請求額を見たら初めて1000元を超えていた。夏場に一日中クーラーを使っても1000元を超えることはないので、暑い夏を涼しく過ごせるように作られた南国の建物を逆に温めようとすると余計なエネルギーが必要ということのようだ。
土曜日ということで、夕食は恒例の出前をとった。先週くらいまでコロナ規制の影響でデリバリーアプリに表示される店の数が少なくなっていたが、今週はかなり復活したようだ。生ものを扱う寿司屋も営業を再開していた。今晩は妻のリクエストで飲茶風に小さな点心をいろいろ注文して、それをつつきながらウイスキーで一杯やった。お店で食べると飲めるお酒が限られてくるが、自宅だと好きな料理を好きなお酒に合わせることができてとても楽しい。
ウクライナのゼレンスキー大統領が元コメディアンで、連続ドラマで大統領役を演じていたという話は有名だけれど、実際に彼が役を演じているところを見てみたいと思い検索してみたところYouTubu上にドラマの動画が公開されているのを見つけた。ドラマの名前は英語名で「Servant of the People」というようだ。YouTubu上に公開されているものには英語字幕が付いている。5話まで見たが、日本人が見ても楽しめる内容だった。
Servant of the Peopleの1シーン |
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)
2022年2月26日土曜日
【日記】2022年2月25日(金) 、理不尽極まりないウクライナ侵攻、来週はハードウェアに関する講義
ロシアの軍事侵攻に対して「ロシアの国民は今回の軍事侵攻をどう見ているのか? 街で市民に話を聞くと、軍事行動を称賛する声が多く聞かれました」という内容の報道が出てた。これに対して、「だろうなぁ」というコメントつけて記事をツイートしたところ、「私はロシアに住んでいるが、そんな人は身の回りにいない」というリプが返ってきた。もし本当にロシアに住んでいる人なのだとしたら、ものすごく狭い範囲でしか人付き合いがない人なのだろう。
私はロシアに住んでいる間、現地の大学に勤務していたので、「大学に関係する人」というバイアスはかかるものの人数的にはかなり多くのロシア人と接する機会があった。そして、ウクライナに対する現政権の態度を支持する人が相当数いるであろうこと(おそらくこちらがマジョリティーだ)、その一方で政権に反対する人も一定の割合はいるだろうことを実体験を通して理解している。ロシア人の意見が、これのどちらか一方だと考えるのは全く馬鹿げた意見だと言っておきたい。
しかし、いずれにしてもロシアのウクライナ侵攻は理不尽極まりない行動だと思う。今日のニュースを見ていても、ウクライナ側、ロシア側の双方で、分かっているだけでも数百人の単位で犠牲者がでているようだ。これから様々な理屈をつけてロシアはこういった犠牲を正当化するのだろうけれど、どのような理屈をつけたところで完全に正当化できるとは私には思えない。今の政権はこの暴挙の責任を取ることになるだろう。愚かなことだ。
昨日からウクライナ関係のニュースを追うことにメンタルなリソースを奪われてしまい、講義の準備があまり進んでいない。ニュースを見なければ良いのだろうけれど、どうしても住んでいた国と関わる話なのでついつい気をとられてしまう。しかし、そろそろ自分の日常生活に集中しないといけない。
来週の講義は、電波望遠鏡、受信機、分光器等の電波天文学のハードウェアの話をする予定で準備を進めている。最近はコロナの影響で、なかなか学生さんたちが実際の望遠鏡に接する機会を作ることが難しくなってきている。どんなに上手く講義したところで実際に電波天文台に行って装置を見学したり、望遠鏡を使って観測したりする経験を上回るような知識を与えることはできないが、それでもできるだけ臨場感のある講義をしようと思って一生懸命無い知恵を振り絞っている。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)
2022年2月25日金曜日
【日記】2022年2月24日(木) 、ロシアのウクライナ侵攻、思い出すN君の言葉
中国語学習
2022年2月24日木曜日
【日記】2022年2月23日(水) 、まだまだ続く寒い日、実習室は意外に温かい、極めて良くできる学生
中国語学習
2022年2月23日水曜日
【日記】2022年2月22日(火) 、思い出す2013年の面接、踏ん切りがつかない実習準備
ここ数日、毎朝ニュースを確認するたびにウクライナ侵攻危機がエスカレートしている。今朝は、ロシアがウクライナ東部の親ロ派支配地域を独立国として承認したというニュースが流れていた。いったいどこまでエスカレートするのか。欧米が軍事介入するとはとても思えないし、そうなるとウクライナが完全にロシアに統合されるところまで行ってしまうのかもしれない。まったくもって不穏な世の中だ。
2013年にロシアの前職場の面接を受けたとき、当時の副学長は「これからのロシアは研究機会を外国人に提供する側になるのです」と言っていた。しかし、もう駄目だろう。外国との交流が減り、経済も悪くなると、もはや基礎研究どころではないだろう。ロシアにはポテンシャルの高い若い研究者大勢もいるだけに、もったいない話だ。
今日も珠海は冷え込んでおり、なおかつ雨ふりの一日だった。寒い日の雨はなかなかに過酷だ。しかし、講義の準備があるのでカッパを着込んで頑張って出勤した。自動車が欲しいところだけれど、各種手続きを中国語で行うことを考えるとどうしても躊躇してしまう。アメリカに住んでいたときは、車であちこち旅行して楽しかったので、あれと同じようなことが中国でできると素晴らしいだろうと思う。それをモチベーションにして、もう少し中国語の勉強を頑張る必要がありそうだ。
明日の実習の課題は一応既に作ってあるのだけれど、今日はもう一日かけてさらに内容を見直した。初めて担当する実習科目なので、どのくらいの準備をすれば良いのか感覚がつかめず、時間をかけてもなかなか気分がすっきりしない。いざ「やれ!」と号令がかかればいつでもできる程度の準備は既に終わっているのような気もするが、自信を持ってやれるかと言うと、そこまでの準備ができている訳でもない。このあたり、どの程度まで準備をするかというのはなかなか難しい問題だ。最終的にはどこかでストップをかけないと時間がいくらあっても足りないので、最後はえいやっと決断するしかない。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、中級III
2022年2月22日火曜日
【日記】2022年2月21日(月) 、早朝の講義、アシスタントの以外な一面、風呂のありがたみを感じる日
1コマ目の講義のために朝5時に起床。起き抜けにWeChatを確認したら教務担当者から再び講義のリマインダーが入っていた。学期始めの一コマ目だし、コロナ規制で色々面倒だし、しかも雨降っているし、寒いし、早朝の講義だし、何度もリマインダーを送ってくる教務担当者の気持ちも分からなくはない。学部講義の無断欠勤や遅刻は「教学事故扱い」なので、教員もボーナス減額等の罰則を課せられるが、おそらく教務担当者も何かペナルティーがあるのだろう。
今学期担当している科目が実習科目のため、パソコンの並んでいる実習室で講義を行うのだけれど、実習室は個別に施錠されており、実習室の管理人が出勤してくるまでは中に入れない。初めて講義で使う部屋なので、早めに行って機材のテストをしようと思い、開始時刻の30分前に到着したのだけれど、管理人が開始時間の直前まで現れず、寒い中、20分ほど外で待たされる羽目になってしまった。
講義の方は初回ということもあって、コースのアウトライン、成績の付け方等をざっと説明し、その後はイントロダクション的な話をして1日目は終了した。次回からはもう少し詳しい話に入っていく予定だ。
講義は、アシスタントの大学院生が想像以上に頑張ってくれて、頼もしかった。普段、研究を見ていると少し頼りない感じの学生さんなのだけれど、人間、見る場面が異なると見え方が大きく変わるものだ。彼がティーチングの場面で頼りになることが分かったのが今日の大きな収穫だった。
午後からは卒検の学生さんと打ち合わせ。彼の実家はコロナの規制区域が乱立しているとのことで、移動がかなり面倒だったようだ。しかし、優秀な学生さんで研究の方は全くもって順調。その点は良かったと思う。手のかかる学生さんとの間でコロナ規制等コミュニケーションに制限ができてしまうと指導する側としては大変だ。
とにかく「しんしん」と冷える一日で、講義で疲れていたこともあり、夕方は仕事を早めに切り上げて帰宅した。帰宅後、暑い風呂に浸かってさっさと就寝。珠海近辺ではバスタブのない賃貸物件が多いが、やはり日本人には風呂はあった方が良い。特に今日みたいな寒い日には風呂に浸かりたくなる。バスタブのある物件にこだわって部屋探しをして正解だった。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、中級III
2022年2月21日月曜日
【日記】2022年2月20日(日) 、冷たい雨、マッハ5の超高音速ミサイル、学部講義のリマインダー
中国語学習
ピアノ練習
2022年2月20日日曜日
【日記】2022年2月19日(土) 、密越境その後、生活圏にちらほらと現れる防護服、いつもと違う出前事情
香港から密越境してきた感染者が原因で珠海で感染者や濃厚接触者が確認されて以降、学内でビルごとの全数PCR検査が行われたり、夜間に海沿いをパトカーが行ったり来たりしていたり、少し不穏な空気が漂い始めている。これまで、香港での感染状況にはあまり関心を持っていなかったのだが、ここ数日意識して香港のニュースを見ていると、確かにかなり大変な状況になっているようだ。各病院は完全に病床が満杯になっており、ストレッチャーに載せられたまま病院の前に放置されているコロナ感染者の様子が繰り返しニュースで流されている。あの状況だと、大陸側に密越境したくなる人が出てしまうのも無理はない。
今日は土曜日なので私はオフィスには行かなかったが、職場のWeChatグループを見ていると、今日オフィスに出てきた人全員に対して、玄関先でPCR検査を実施したようだ。検体採取を担当する医師は当然ながら防護服を着ているのだけど、1月に封鎖管理を経験して以来、自分の生活圏内で防護服を見ると、また閉じ込められるんじゃないかと思ってドキッとする。
毎週土曜日は出前をとることにしているのだけれど、今日は出前のアプリを開いたときに、いつもと状況が異なっていることに気がついた。まず、私が住んでいる区(高新区)内の寿司屋が全て営業を停止していた。そういえば、1月に感染者が増えたときにも、生ものの出前が禁止されたので、おそらくコロナに関連して寿司屋が営業停止になっているのだと思われる。
また、それ以外にも、いつも利用しているお店の多くが出前アプリの営業中店舗リストに出てこなかった。これらのお店は、現在封鎖管理されている地区、もしくはその近辺の店なので、これらのお店も営業停止になっているのではないかと想像される。結局、私が住んでいる区の外の、少し遠目の店から出前を取ることになった。生活のこういうところに防疫規制の影響が出てくるとはちょっと想定外だった。
先週末から、職場でちらほらと防護服を見かける機会が増えており、いつ何時職場が封鎖管理下に置かれるか分からないので、万が一、オフィスに閉じ込められてもなんとかやりくりできるように、普段使っている洗面用品等のスペアをオフィスに持っていくことにした。今日、リスク地区のリストを確認したら、また広東省に数箇所のリスク地域ができているようだ。私の記憶では、オミクロン株の流行が始まってからは、まだ一度もリスク地域ゼロを達成していないはずだ。このオミクロン株っていう奴に対しては、ゼロコロナ政策はなかなか難しそうだ。
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単語と例文の暗記(10分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、中級III
2022年2月19日土曜日
【日記】2022年2月18日(金) 、再び近くに濃厚接触者が、全職場を思い出す米国務長官の発言、新学期の講義はマスク着用で
中国語学習
ピアノ練習
2022年2月18日金曜日
【日記】2022年2月17日(木) 、新学期初日にいきなり全数PCR検査、後を絶たない香港からの密入国者
中山大学珠海キャンパスのある珠海市高新区内で感染者が1名見つかったため新学期初日から区内全数検査が行われた。新学期初日とあって、学生と教職員のほぼ全員が大学に戻ってきているため、学内の検査場は大混雑だった。これまで10数回程度学内でPCR検査を受けてきたが、今回が一番順番待ちの列が長かったと思う。ただ、列は長くても待ち時間はそれほど長くはない。今日の待ち時間はおそらく30分くらいだったと思う。
PCR検査の順番待ちの列 |
中国語学習
ピアノ練習
2022年2月17日木曜日
【日記】2022年2月16日(水) 、隔離は有給で、通販でトラブル、経済成長できないロシア
明日から新学期が始まるのだけど、休暇中に国外に出ていた教職員の中には、まだ隔離されている人がいる。このような隔離下にある教職員は、明日以降仕事に復帰するまでの間の期間、有給休暇を申請するようにとの通知が来た。隔離費用も自腹とのこと。これではなかなか一時帰国は難しい。隔離だけで1年分の有給休暇がなくなってしまう。
春節休みの前に通販でペヤングのインスタント焼きそばを注文したのだけど、なかなか届かず、配送ステータスを確認したらなんと配達済みになっている。本当に困ったもんだ。2年と少しの間中国の通販を利用していて、商品が届かない、問い合わせにも返事がないという店にこれまで4-5回ほど遭遇している。中国語が堪能であれば対処の仕方があるのだと思うが、店が私の下手くそな中国語チャットに応じてくれないと、中国語初心者としてはもうお手上げである。同僚に頼めばもちろん解決できるのだろうけれど、インスタント麺ごときで忙しい同僚たちを煩わすのも気が引けてしまう。まぁ、こういう事態に自分で対応できるように頑張って中国語を勉強しようと思う。
相変わらずロシアのウクライナ侵攻関係のニュースで連日メディアが騒がしい。今日はロシアの軍関係者の中からプーチン大統領へ辞任要求が出ているという記事が目についた。「プーチンは戦術的には勝利をおさめたが、戦略的には負けている」ということらしい。ウクライナに侵攻すると、欧米から経済制裁を受ける。そうすると既にボロボロのロシア経済が、確実に今以上にボロボロになる。それを大統領は考えていないということのようだ。
中国を見ていると、やはり順調に経済成長することが国民や対外的な信用を得るためには必須なように思われる。ロシアはプーチンの1期目2期目(2000年~08年)までは、年平均7%の経済成長をつづけていたそうだ。確かにクリミア侵攻後に欧米の制裁が始まる前までは、天文学みたいな基礎研究分野にもロシアはそこそこの予算を割り当てていたし、地方都市の大学にまで外国人研究者を招聘しようとする動きがあった。実際、私はそのようなお金の恩恵を受けて、ロシアから教授職のオファーを貰ったわけだ。
しかし、その後のロシアの陥落ぶりは見てのとおりである。経済が落ち込むと大学へ配分される予算が減る。そうすると、選択と集中が始まる。私が働いていた大学は選択と集中から漏れてしまい、予算が削減されることになった。そのような状況になると外国人が軽く扱われるのは当然の成り行きである。私の場合、突然給料の50%カットを言い渡され、そんな条件で働けるわけがないので、即刻移籍のための就活を始めたわけである。
ロシアは潜在的には文化的な国だともう。予算が十分にあれば基礎科学研究で相当な成果をあげるだろう。天文学分野のロシアの研究者を見ていると、優秀な人が揃っているし、安定した平和な社会と、そこそこの経済成長を維持していけば、きっと文化的にも豊かで、科学技術的にも優れた魅力的な国になるだろうと思う。しかし、今の状況を見ていると、そういう理想からはどんどん乖離していくばかりのようだ。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオ聞き流し(20分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、リードシートIII
2022年2月16日水曜日
【日記】2022年2月15日(火) 、情報が早い軍事オタクアカウント、元宵节快乐、学生さんからのギフト
エカテリンブルクに住んでいた時、ロシア周辺の動向を確認するために様々なTwitterアカウントを毎日ウォッチしていたのだけれど、その中に数人の軍事オタクさんたちのアカウントが入っていた。軍事オタクと言うと「オタクだから、どうせ趣味の範疇でしょ」という受け止められ方をしてしまいそうだけれど、私が毎日ウォッチしていた数人の軍事オタクさんたちは明らかに趣味の範囲を逸脱しており、はっきり言ってどの報道機関よりも情報が早かった。
エカテリンブルクのすぐ隣の町で発生した放射性物質漏洩事件みたいなローカルなニュースも、軍事オタクさんたちのツイートで気づいたくらいだ。ここしばらくのウクライナ問題の緊迫で、軍事オタクアカウントを再びよく見ているのだけど、相変わらず皆さんすごい。日本で流れるニュースの半日から1日先の情報を知ることができる。
今日は旧暦の1月15日ということで「元宵节快乐」のメッセージがたくさん流れてくる。目下北京オリンピックが開催中ということで、職場から送られてきた元宵节のグリーティングはオリンピック風のデザインだった。元宵节は旧正月15日目に当たる日で、この日をもって旧正月のお祝いは終了ですよ、という打ち止めの日である。中国では元宵节には団子を食べる習慣があり、職場やらマンションやら、あちこちで甘い団子が振る舞われているのを見かける。
職場から送られてきた元宵节のグリーティングイラスト |
秋学期に私のクラスを履修していた学生さんから年末のギフトをもらった。「成績を付ける前に渡すと賄賂と思われると良くないので遅れて渡すことにしました」とのこと。細やかな気の使いようだ。ギフトは月の立体模型だった。スマホをかざすと地形の説明が出てくる。うちの学生さんは講義に対してポジティブな評価をしてくれる人が多いのだけれど、正直なところ自分のティーチングがまだまだなのは良く自覚している。今学期はさらに質をあげられるように頑張ろうと思う。
月の実体模型(3Dプリンターで作成されたとのこと) |
スマホをかざすと解説が現れる |
中国語学習
ピアノ練習
2022年2月15日火曜日
【日記】2022年2月14日(月) 、活発化する新学期の準備、時間割の変更、電波天文学の学部講義
今週の後半から新学期が始まるということで、オフィスに出てきている教職員の数も増えてきた。各講義科目のティーチンググループではオンラインでの打ち合わせが活発化してきている。私は実習科目を担当するのだけど、実習科目は特に事前の打ち合わせが必要な科目なので、たくさんのメッセージがWeChat上を飛び交っている。
事務から流れてきたメッセージによると、休憩時間を適切に取るようにとの「お上からの通達」に従って時間割を調整するとのこと。時間割の調整によって何かが多少は楽になるのかと期待して新しい時間割を眺めたのだけれど、講義の間の休憩が20分から30分になって、その分昼休みが短くなるという、ただそれだけのことだった。実習科目の実習部分は2コマ+2コマ(合計4コマ)の時間割になっているので、時間割変更の影響は受けるのだけど、実習の4コマは通常の講義と違って教員がぶっ続けで話をする訳ではないので、休憩時間が10分長くなってもさほど状況は変わらないように思われる。
実習科目は毎週6コマで、2コマが理論説明と科学的背景の講義、4コマが実習ということになっている。私は4週間分、つまり合計24コマを担当する。うちの大学では、電波天文学がまだ独立した学部講義科目として認められていないので、実習科目の理論講義の時間を利用して電波天文学のダイジェストをやってほしいというリクエストを学科から受けており、昨年から徐々に準備を進めてきた。
電波天文学の歴史から初めて、受信機や干渉計の原理等の技術論、さらに実習科目に係る科学テーマの背景等を8コマに詰め込まないといけないので割と大変だ。最初に話すべき項目をざっと列挙して、それを一つのストーリーとしてつながるように並べて講義を作っているのだけど、どうしても一部時間的に入り切らない部分が出てきてしまう。偏光観測の話なんかも入れたかったのだけれど結局割愛せざるを得なかった。まぁ、しかし、今回の講義で電波天文学講義の土台を作って、後々正式に電波天文学を学部講義科目へ昇給させる道を作れるとよいなと考えている。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、中級III
2022年2月14日月曜日
【日記】2022年2月13日(日) 、新しく導入された防疫システム、知的精神的に西欧と対等でありたいロシア
防疫規制が強くなってくると、これまでだと大学のゲートで「健康コード」(健康吗)というアプリを起動して、リスクが少ない証拠である「グリーンの画面」を見せるという手順を踏んでいたのだけど、昨日から「公共场所通行打卡」という新たな防疫システムが導入された。
この新システム、外国人居住者にとっては鬼門となっている。登録画面で外国のパスポート番号を入力できないので、外国人がアプリを起動することができないのだ。SNSを見ていると、広東省のあちこちの街で問題が発生しているようだ。今日のところは、門衛に「このアプリ、外国人は登録できないですよ」と中国語で言って通してもらえたが、このシステムがしばらく続いて、毎回門衛に説明しないといけないと思うとちょっと面倒くさい。
職場に「なんとかなりませんか?」と相談したところ、大学の門衛と小区の門衛に外国人であることを言えば通してくれるように状況を説明しておいてくれるとのこと。大学の門衛は職場なので分かるが、私の自宅のある小区の門衛にまで説明をしておいてくれるとは親切な話だ(事務職員の人の多くも同じマンション小区に住んでいるので、ついでといえばついでなのかもしれない)。
さて、ここのところ、連日ウクライナ危機についての緊迫した報道が続いている。私は5年間ロシアに住んでいたということもあり、どうしてもこのニュースは気になってしまう。Twitterを眺めていると、現在のロシアの状況に対して以下のようなコメントが流れていた。
ロシアについて、自分たちが知的精神的に西欧と対等な存在であるのを西欧に認めさせることが数百年の宿願なのにひたすら無下にされ続け、いいかげん限界だぞ! というのが最近の状況の背景のひとつです。
このコメントを見て、ロシアで生活していた時に身の回りにいたロシア人たちの言動をいろいろと思い出した。私の日常的な経験では、ロシア人も色んな国の人を見下しているように見えたし、とても全ての国を対等に見ているとは言えない言動が日常に満ち溢れていた。特にソ連を構成していた中央アジア系の国々に対してはあからさまな差別発言をする人がたくさんいたし、中国に対しても罵詈雑言を吐くロシア人をあちこちで見かけた。なので、例え上記のような心理が背景にあったとしても、ロシアが武力行使で現状変更することをサポートしようとは微塵も思えない。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオ聞き流し(20分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、リードシートIII
2022年2月13日日曜日
【日記】2022年2月12日(土) 、ロシア人YouTuberの声、思い出すソ連世代のロシア人たち
中国語学習
ピアノ練習
2022年2月12日土曜日
【日記】2022年2月11日(金)、健康コードの提示義務再び、アルファベット表記のネームプレート
10日ほど前、地域順民のグループチャットに「うちで飼っている犬が年越しの花火の音に驚いて逃げ出して行方不明になりました。誰か見かけませんでしたか?」という知らせが出ていたのだけど、今朝、発見されたという知らせがグループチャットに出ていた。近所の人が見つけて保護していたようだ。このあたりの地域社会はWeChatグループでほぼ全員がつながっているので、保護した人が飼い主を探す作業もスムーズだった模様。
ここしばらく、大学のゲートを通るときに健康コードの提示は求められなかったのだけど、新学期が近づいてきたせいか、今日は提示を求められた。しばらく健康コードのアプリを使っていなかったので、コードを表示しようとすると認証作業が必要となり、どういう訳か認証しようとすると携帯がフリーズしてしまいゲート前でしばらく立ち往生してしまった。
携帯を再起動していると門衛のおっちゃんが話しかけてきたので、二言三言会話してみた。「市の要求で、今日から健康コードを確認する必要があるんだよ」的なことを言っているのがはっきりと理解できた。あと、門衛のおっちゃんが私の携帯を覗き込みながら中国人用の健康コードのボタンをタッチしようとするので、「外国人はこちらのボタンを使うんですよ」みたいなこともスラスラと中国語で言えた。職場で会議なんかに参加していると、大意がつかめないわ何も発言できないわで自分の中国語は微塵も上達していないように感じるけれど、門衛のおっちゃんと二言三言簡単な会話を交わすみたいな場面では、多少は上達していることを実感できる。
Twitterを眺めていたら、中国のよその大学で働いている日本人教員が、漢字表記の名前が入ったオフィスのネームプレートをツイートしているのを見かけた。うちの職場では、外国人の名前の表記には一律アルファベットが用いられているのだけれど、郵便物や宅配便の宛先が漢字表記だったりすると、配達員がオフィスを見つけられなくて荷物がなかなか届かないことが時々ある。アルファベットと漢字を併記できないか一度事務に聞いてみようかな。
アルファベット表記のオフィスのネームプレート |
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単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオ聞き流し(20分程度)
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SimplyPiano、リードシートIII
2022年2月11日金曜日
【日記】2022年2月10日(木) 、ロシア選手のドーピング、急増する教員、不足する講義室
中国語学習
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2022年2月10日木曜日
【日記】2022年2月9日(水) 、無人ゲートの封鎖管理、異臭騒ぎその後、「技」が求められる教育現場
春節も10日目となり、そろそろ中国でも職場や学校に人が戻り始める時期となってきた。休暇先からマンションに戻ってくる人を厳密に管理するため、マンション小区の出入りを、門衛がいる有人ゲートに限定するという通知が管理会社から入ってきた。通知の中に「封鎖管理」という文言が入っており、先日のマンションロックダウンを思い出して一瞬ドキッとしたが、今回はロックダウンの知らせではなくてほっとした。
昨日のエレベーターの異臭の件、犬の小便の匂いだというもっぱらの噂だったが、その後マンション管理会社から「規則に沿って厳密にペットを管理するように」との通知が来た。うちのマンションは、比較的住人のマナーは良い方だと思うが、それでもたまにはおかしなことをするひとはいる。まぁ、人間とはそういうものだとは思う。
生徒の興味を引くためにさまざまな「技」を繰り出す中国の先生たちの話題がTwitterに流れていた。「技」というのは、例えば理科系科目だと、日本でいうと米村でんじろうとか、アメリカだとMITのウォルター・ルーウィンがやっているような類の授業の「演出」のことである。
Twiitterに流れていた話題は初等中等教育での話だったのだけど、うちの大学でも日本の予備校の講師がやるようなテイストの講義をする教員は少なくない。うちの大学の場合は、講義に「創意工夫」を常に求められるし、教員どうしでの授業参観や、教育技術の検討会への参加を義務付けられたり等々、「講義技術」を向上させろという上からの圧力が半端ではない。想像するに、初等中等教育でも事情は似ているのではないだろうか。
大学の場合、これまでは基本的に研究業績が重視されてきたのだけれど、1-2年ほど前から研究以外の業務も業績評価で重視されるようになってきた。うちの大学の場合、学部教育への貢献が業績評価で現在最も重要な項目となっている。このあたり、中国の中央政府としてもいろいろと思惑があるのだと思うが、研究業績重視の大学教員の業績評価は、大学の現場を歪ませていた面もあると個人的には考えているので、ティーチングへの重心移動は私は比較的好意的に受け止めている。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、リードシートIII
2022年2月9日水曜日
【日記】2022年2月8日(火) 、よく出来た問い合わせシステム、もしコロナ禍前の状況に戻ったら、つい解析ソフトで遊んでしまう
春節前に注文していた「日式インスタント麺」がまだ届いていないことに気づいてすぐにチャットで問い合わせた。業者から早速返事があり「2月7日まで春節休みで8日から通常業務に戻る」とのこと。確か「1月31日までに発送する」と商品ページには書かれていたような記憶があるのだけど、まぁ、発送してくれるのなら細かいことはどうでもよい。
しかし、京东の問い合わせ用のチャットシステムはなかなか良くできている。当てずっぽうの中国語を断片的に書き込むと、問い合わせ内容を予測して定型文をいくつか提示してくれるので、顧客側は、その中から自分が言いたいセンテンスを選べば良い(もちろん、定型文をテンプレートにして文章を編集することも可能)。中国語以外の言語表示こそ対応していないものの、多少なりとも中国語を勉強している外国人に対しては、可能な限りのサポートしてくれている感じはする。
コロナ禍が勃発してからの2年と少しの間ずっと(実質的に)一時帰国できない日々が続いており、最近では一時帰国できないことを前提に仕事の予定を組んでしまっている。ふと考えたのだけど、もしコロナ前の状況に戻ったとして、いざ一時帰国することになったらスケジュールのやりくりでいろいろ無理が出てきそうだ。
夕方、「エレベーターの中が臭いので掃除してください」というメッセージがマンション住人のSNSグループに流れていた。その後、「生臭い匂いだ」とか「なかなか匂いが消えない」とうの発言が流れた後、犬を飼っている住人が「この匂いは犬の小便に違いない」と発言していた。エレベーター内で犬に小便をさせる人がいるとは…。
今日も講義の準備を進めていたのだけど、新学期開始までの日数が少ないのにも関わらず、とある理由で時間をロスってしまった。実習科目なので、設定した課題の作業時間に一応の目星をつけるために、自分で設定した課題に取り組んでいたのだけど、その過程で面白い解析ソフトを見つけてしまい、ついついそのソフトで遊んでいたらあっというまに2時間たっていた。
まぁ、しかし、こういう時間もたまには必要なのだと思う。大学院生のときは、新しい解析技術やら解析ソフトやらに出会うと、2時間とは言わす、何週間もそれに没頭することも日常茶飯事だった。そういう中からオリジナルな解析のアイデアを思いついたりしたものだ。結局のところ、時間的ゆとりがないとなかなか新しい発想での仕事はできないのではないかと思ったりもする。
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単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオ聞き流し(20分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、リードシートIII
2022年2月8日火曜日
【日記】2022年2月7日(月) 、講義の準備が遅い私、チラホラと戻りつつある学生さんたち、立ち机で仕事
今日も一日オフィスにて講義の準備を進めた。私はどうも講義準備のペースが遅いようで、かなり早くから取り掛からないと間に合わない。同じグループの同僚なんかは年間200校時(1校時は45分)近く講義を担当していて平気な顔をしているが、私はそこまで講義を入れると、講義以外のことが何もできなくなりそうだ。ただ、同僚たちに話を聞いていたら、着任後の最初の1-2年は、講義準備だけで全ての仕事時間が潰れていたという人が多いので、始めて担当する科目の準備に時間がかかるのはやむを得ないことなのかもしれない。
オフィスからの帰り道、チラホラとスーツケースを持った学生さんたちとすれ違った。まだ春学期の開始までには10日余りあるのだけれど、最近、防疫規制の状況が急変することが多いので、おそらく安全のために早く戻ってきているのだろう。学生の姿をみると、若干の焦りを覚える。早く講義の準備を進めなければ。
じっと座って仕事をしていると腰が痛くなってくるので、立って仕事できるようにと昨年「立ち机」をオフィスに買った。しかし、この立ち机、今までは秘書さんが持ってきた書類にサインしたり、黒板で考え事をする時のチョーク置き場にしたりと、本来の使い方からずれた用途にのみ用いていた。昨日、始めて立ち机の上にマウスとキーボードをおいて、本来の立ち机として使ってみたのだけど、立って仕事をすると想像以上に生産性の向上が感じられた。腰が痛くなるのが予防できるだけでなく、立って仕事をしていると集中力が増すようだ。ただ、立ち机の構造が若干不安定で、タイピングの時に机のふらつきが気になって入力の速度が落ちるという問題が発生してしまった。もう少し、しっかりした作りの立ち机を買うと良いのかもしれない。
夕方、香港に住んでいた時に作った銀行口座の登録住所をようやく中国の住所に変更した。香港の銀行口座は何かと便利なので、香港を離れた後も維持しているのだけど、これまで登録住所は日本の住所にしていた。しかし、コロナの影響で日本へ一時帰国できる頻度が低くなっており、いろいろと実際的な問題が出てきたのでこの際登録住所を変更することにした。昨年末にも一度変更を試みたのだけど、そのときは漢字による住所登録が出来ずに途中であきらめてしまった。英文表記での住所登録は可能だったのだけれど、クレジトッカード等の重要な郵便物を英文表記の住所で受け取るのはどうも不安だ。今日再度確認したところ、中国語表記の住所登録を受け付けるオプションを見つけたので、早速変更申請を行った。今までは、年に1-2度日本に一時胡国することを前提にいろいろな予定を立てていたが、昨今はもうそういう前提が成り立たなくなってきている。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、中級III
2022年2月7日月曜日
【日記】2022年2月6日(日) 、PayPalを使った中国外への支払い
職場で作ってもらった「ビジネスカード」をPayPalに紐付けてから色々と便利になった。ビジネスカードというのは中国語で「公务卡」と呼ばれるクレジットカードで、研究費等の公的な予算を執行する場合にこのカードを用いいると払い戻しの手続きをスムーズに行うことができる(ただし、ビジネスカードを介しての予算の執行は、1決算あたり1000元までという制約がある)。このカードは職場の給料支払口座と紐付けられており、とりあえず一度は自分で費用を立て替えるのだが、予算の使用が認められると、後から給料支払い口座にその分のお金が振り込まれるという仕組みになっている。
上述のような公費の使用がビジネスカードの本来の目的ではあるのだけれど、このカード、個人の買い物で使用しても構わないことになっている。支払い後に職場に対して払い戻しの手続きを行わなければ、そのまま自分の銀行口座から買い物したお金が引き落とされるという仕組みである。中国では外国人がクレジットカードを個人的に作ることが非常に難しいため、このビジネスカードが中国で保持している唯一のクレジトッカードだという外国人は少なくないはずである。
ただ、このビジネスカードは「銀聯カード」なので、VISAやMasterと比べると中国外で使える場面は限られてしまう。それでも、上述のようにPayPalに紐付けることで、かなり多くのWebサービスに対して支払いを行うことができる。ただ、見かけ上カードをPayPalに紐付けられても、いざPayPalで支払う段階となったらトラブるのではないかと内心若干心配だった
実際、外国への送金規制が非常に厳しい中国では、海外企業への支払いに関するトラブルは日常茶飯事である。PayPalにビジネスカードを紐付けるときにも、複数の住所証明を要求され、申請を受け付けてもらうまでに3回ほどPayPalの担当者とやりとりした。というわけで、本当に中国外の企業に対して支払いができるのか疑心暗鬼だったのだけど、これまで4種類ほどの西側Webサービスに対して支払いを試してみて、今のところ問題なくPayPal払いができている。(ただし、これまで支払いを試したWebサービスは、いずれも中国からのアクセスが公に認められているものであることは付記しておく。)
「自由がない」としばしば避難される中国であるが、大学教員として中国に住んでいる限り、個人レベルでは、さほど不自由さは感じないし、むしろこれまで働いてきた国よりも自由だと感じる場面も少なくない。そんな状況にあって唯一明らかな不自由さを感じるのが外国への送金だ。外国へ送金することは不可能ではないが、非常に手続きが煩雑でめんどくさい。外国送金がもう少し便利になれば、中国に住むメリットが爆上がりするのだけれど。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオ聞き流し(20分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、リードシートIII
2022年2月6日日曜日
【日記】2022年2月5日(土) 、家にいると仕事のスイッチが入らない、晩酌しながら「一私小説書きの日乗」を読み返す
「一私小説書きの日乗」表紙 |
中国語学習
ピアノ練習
2022年2月5日土曜日
【日記】2022年2月4日(金) 、いつもより寒いオフィスビル、北京冬季オリンピック開会式、中露首脳会談
今日もオフィスに出てきてぼちぼちと仕事を進めていたのだが、どうもオフィス内がいつもより寒く感じられた。実際ここ数日低めの気温が続いているのだけど、それ以外に建物内にいる人の数が少ないことも室内温度に影響を与えていたりするような気もする。ちょっと検索してみたところ、人間の発熱量は一人あたりだいたい100Wらしい。普段は建物内に200-300人くらいは人がいるはずなので、春節の間は2万-3万Wくらい普段よりも建物内の発熱量が少ない勘定となる。
今日は北京オリンピックの開会式が行われる日だ。開会式は午後8時開始だけれど、夕食を食べながら少し早めから中国国営放送のネットストリーミングを眺めていた。開会式が始める前にも中国各地でプレイベントのようなものが行われているようで、その様子が各地から中継されていた。
開会式に登場する習近平 |
コロナ禍中の大規模イベントということで、どの程度の演者や観客が参加しているかが当然きになるところである。中国国営放送の画面を見る限り、各地方で行われたプレイベント、北京の開会式の両方に観客が入っており、演出についても、かなり大勢の演者が動員されていた。放送からは「ゼロコロナ政策」をとっている中国だからこそ(また、それがある程度成功しているからこそ)できる演出だという印象を持った。
報道によるとプーチン大統領が開会式に参加しているとのこと。開会式への訪問ついでに中露首脳会談行われたそうだ。ウクライナの件、中国はどういうスタンスをとるのか気になるところではある。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、中級III
2022年2月4日金曜日
【日記】2022年2月3日(木) 、春節3日目も仕事、学部講義の罰則規定、実習教室での講義
中国語学習
ピアノ練習
2022年2月3日木曜日
【日記】2022年2月2日(水) 、山東省の農村からの新年挨拶、中国の貧困村対策、年越しの迷子犬
起き抜けにWeChatの着信を確認したら、山東省の農村に帰省している同じ研究グループのポスドクさんから新年の挨拶が届いていた。「是非いつかうちの村に遊びに来てください」というメッセージとともに、実家の地図まで添えられていた。ほんと、こういう観光で外国人が絶対行かないような村に是非いつか行ってみたい。
いつも件のポスドクさんから話には聞いているのだけど、彼の故郷は中国の典型的な貧困村とのことで、親戚の中で字が読み書きできるのが彼のみだそうだ。しかし、彼のように貧困村からでも大学院に進学して研究者になる人が出てくるところが中国のすごいところだ。貧困対策というと、日本なんかだと地方自治体に多少のバラマキをする程度で終わりそうだが(中国もそういうこともやっているとは思うが)、それ以上に若い世代の教育を強力にサポートしているところが中国らしいと思う。その後も、同じ村から大学院に進学する人がさらに出ているそうで、今後村の教育レベルが継続的に向上していけば、村の様子も相当変わっていくように思われる。都会の大学に進学すると、地方には戻らない人も一定の割合で出てくるのだろうけれど、中国では高い学歴を持った人が地方都市に就職することに対して各種のインセンティブが設定されているそうで、隙のない政策には感心するばかりだ。
お昼ごろ「犬を連れて年越しの花火を見に行ったところ、犬が花火の音に驚いて逃げ出し行方不明になりました。誰か見かけませんでしたか?」という迷子犬探しのメッセージが地域SNSグループに流れていた。中国の年越しには花火と爆竹がつきものなのだけれど、確かにあの音を聞くと犬はパニックになるかもしれない。どういうわけか、うちの近所では犬をリードに繋がないで散歩させている人が多く、あのような状態で爆竹がなったら犬が行方不明になっても不思議ではない(件の人がリードを使っていたかどうかは不明だけれど)。
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)
ピアノ練習
SimplyPiano、中級III
2022年2月2日水曜日
【日記】2022年2月1日(火) 、3回目の春節、とりあえず今日はお休み、激増したWeChat上の知り合い
中国に赴任してから3回目の春節を迎えた。新学期に向けてやるべきことが目白押しで、若い頃だったら休み返上で働くみたいなことを平気でやっていたのだけど、カレンダー上の節目をシームレスに過ごしてしまうと、どうも後でしんどくなってくることが多いので、最近は、節目のときには節目っぽく休むことにしている。
中国に来て最初の春節のときは赴任からまだ2ヶ月ほどしか経過していなかったのでWeChatを交換した中国人の数も限られており、知り合い全員に新年の挨拶を個別に送っていた。しかし、3年目ともなるとWeChatを交換した中国人の数も激増したので、流石に個別にメッセージを送るのはやめることにして、WeChatモーメンツに妻が描いてくれた新年イラストを流して新年の挨拶にかえることにした。
妻が描いた新年イラスト |
中国語学習
単語と例文の暗記(10分程度)