2014年7月23日水曜日

【第12回】 エカテリンブルクへの引越代金見積、その3

<<<筆者注:この記事はウクライナ侵攻前に執筆したもので、現在のロシアの状況を反映したものではないことにご注意ください>>>


前回、荷物の容積見積もりの様子をまとめましたが、見積から一週間ほどして具体的な金額が各業者から提示されてきました。過去に経験してきた日本人が多く住む国への引越だと、荷物容積の見積から一両日程度で金額が提示されてきましたが、今回はそれに比べるとかなり時間がかかりました。業者の話では、ロシア国内の陸送の値段を確認するのに時間がかかったということのようです。

第10回にも書いた通り、自宅での容積見積もりは省略して私達が提示した荷物の情報をもとに金額を出してくれた業者もありましたので、それらも合わせてここに見積金額を掲示しておきます。

荷物のおおよその内容
  • ダンボール大約16個
  • ダンボール中約16個
  • ダンボール小約10個
  • 健康器具(ロデオマシーン)
  • 折りたたみ式簡易机×2
  • 布団×2
  • マットレス×2

これを「船便のみ」を使いdoor to doorで、私が仮住まいしている千葉県我孫子市からロシアのエカテリンブルクへ運ぶ場合の値段を算出してもらっています。(梱包材や食器の梱包作業などの料金は値段に込、現地での通関書類準備中の荷物保管料金は別料金です。)


業者1: 株式会社 日新
荷物の容積の見積もり: 6.0 立方メートル
費用(概算):850,000円
関税推定金額:全体重量×EUR 4.0 (概算:6 m^3=550KGSを仮定し、EUR2,000)

業者2: 株式会社 パシフィック リンク インターナショナル
荷物の容積の見積もり: 9.0 立方メートル
費用(概算):2,533,000円
関税推定金額: 1200kgs程度と推定した場合、1200kgs x EUR4.00/kg = EUR4,800

業者2: 株式会社 エースグローバルエキスプレス
荷物の容積の見積もり: 5.7 立方メートル
費用(概算):789,000

業者2: 日本通運
荷物の容積の見積もり: 6.8 立方メートル
費用(概算):990,000円(航空便は30Kgで390,000円)
関税推定金額: 約 EUR4,000

とにかく、ロシアへの引越がアメリカなどへの引越と比べて、考えられないくらい高額である
ということはよく理解出来ました。関税を加えた総額となると、安くても130万円かかります。
もし現地で通関書類の手配に手こずったら、荷物の保管費用がさらにかさみます。

ウラル連邦大学から多少の引越し費用サポートは提示されていますが(50万円程度)、
 はっきりいって完全に予算オーバーです。

とりあえずいま考えられる状況打開の方法はおそらく3つ。(1)なんとかして予算を増額す
るか、(2)荷物を減らす、(3)業者に値段交渉をする。(1)に関しては、ウラル連邦大学へは引越予算の増額を打診しましたが、これ以上の増額は見込めない
という返事がすぐ返ってきました(既に約50万円ほど出してもらうことになっているので、
確かにこれ以上出してくれというのは無理かもしれません。)さて、どうやって引越をするか。
また近日続報を書きます。