2022年4月24日日曜日

【日記】2022年4月23日(土) 、日本語弁論大会優勝者とTwitterで遭遇、ドラマで思い出すバブルの残り香

ロシアのエカテリンブルクに住んでいた頃、職場の日本語学科から依頼されて2回ほど地域の日本語弁論大会の審査員を務めたことがある。その日本語弁論大会は、上級者部門、初心者部門、子供部門、ネット動画部門等のいくつかの部門に分かれていたのだけれど、ある年の初心者部門で優勝された人の日本語ツイートを最近良く見かけるようになってきた。ツイートによると、どうやら現在大阪の大学に通われているようだ。弁論大会の時はまだ日本語初心者だったのが、ツイートを見ていると、書く日本語に関してはもうほとんど日本人と区別がつかない。大学に通うだけでなく、学費を稼ぐためにバイトもされているようだ。やはり日本語学習の観点から、学業、仕事、生活を通して日本語世界にどっぷり浸かっている効果は大きいのだろうと想像される。 

この方、Twitterのプロフィールによると将来はジャーナリスト志望とのことで、ツイートでも政治に関する発言が多い。ロシアのウクライナ侵攻に関しては、どうやら反対の立場を表明しておられるようだ。在日ロシア大使館へ苦情のメッセージ等もしばしば送っておられる。しかし、最近ロシアがロシア国外で戦争反対の意見表明を行っている自国民を罰するための法律を作ったことを考えると、この方のこれから先が少し心配ではある。

最近、90年代の日本のテレビドラマにどハマりしている。本来はこの時代のドラマをリアルタイムで観ているはずの世代なんだと思うんだけれど、90年代は大学院入試に向けた受験勉強で忙しかったり、大学院に入った後は研究で忙しかったり、なんやかんやでテレビをほとんど見ない生活をしていた。したがって、当時流行りだったテレビドラマをリアルタイムではほとんど観たことがない。しかし、90年代の空気感自体はリアルに体験してきているので、この時代に作られたドラマを観ていると、最近作られたドラマに比べて、より強いリアリティを感じる。

90年代は基本的にはバブル崩壊後の世界ではあるのだけれど、それでもまだ「バブルの気配」みたいなものは当時残っていたと思う。大学院生のときも、国内移動の旅費や、年1回くらいの海外出張の旅費、論文掲載料、仕事に必要なパソコンの購入費用くらいは、どこかからなんとか出してもらえる感じだった。研究や生活でお金に困っていると、なんやかんやで身の回りの大人がどこかからお金を見つけてきて助けてくれたものだ。90年代のドラマを見ていたら、ドラマのストーリーとは無関係なそういう同時代のことを色々と思い出した。

日本語弁論大会の審査員を務めたときのネームカード

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)