2022年8月7日日曜日

【日記】2022年8月6日(土) 、上手く頭をオフにできないときの対処、中国の白ワインの独特の風味

2日ぶりに晴れたので、朝食をとったあと腹ごなしがてら近所の無料検査場に言ってPCR検査を受けてきた。土曜日の無料検査場は通常ならばガラ空きなんだけれど、今日は少し検査街の列ができていた。私と同じように、雨降りで検査をサボっていた人が溜まっていたのかもしれない。

新学期の講義準備や、研究のための考え事や執筆を進めようと思いつつ、家にいるとついサボり気味になってしまう。しかも、夏休み時期の土曜日ともなると、もうどうしようもない。精神科医やらカウンセラーやらの書いたり話したりしたものを見聞きすると、「心の健康を維持するためには休みの日に仕事のことを考えない」というようなことがしばしば書かれていて、それは非常に正しいと思うのだけれど、学者家業をやっていると、若い頃から「24時間学問のことを考え続ける」みたいな習性が身についてしまっており、なかなか上手く脳をスイッチオフの状態にできない。

結局のところ、頭を「スイッチオフ」の状態にするのは私にはとても難しく、経験的に気づいたのは、私ができるのはスイッチオフではなく、「別のスイッチへの切り替え」ということだ。例えば、何も考えないことは難しくても、読書に集中する、ピアノに集中する、中国語学習に集中する、みたいなことは可能なのである。他のことに集中している間は、少なくとも仕事のことからは思考が離れる。つまるところ、私は何かに集中していないとだめなようだ。

報道を見ていると、リゾート地として有名な海南島の三亜市で感染者が急増しロックダウンとなったようだ。8万人の観光客が三亜市内に閉じ込められているらしい。こういうときに宿泊場所や費用はどうなるのかとつい心配してしまうが、報道を見ている限りは基本的に自腹のようだ。例えば、高級ホテルに2-3泊の予定で宿泊している人がロックダウンで2週間延泊みたいなことになると、延泊料金がとんでもないことになると思うが、いったい皆さんどのように対処しているのだろう。

今年の夏の感染状況は、コロナ禍勃発以降最悪規模だと思うが、どういうわけか中国人の同行を見ていると遠方に旅行や出張に出かける人が多いように思う。私はまだ中国語が不自由で、見知らぬ土地でロックダウンに巻き込まれた場合の対処に自信がないので、とても遠出する気は起こらない。

そんな訳で、私の最近の週末の楽しみはというと、出前の中華料理と中華ワインである。今日は「张裕」の白を試してみた。これまで、中国内の主だったワイナリーの売れ筋の(安い)赤ワインはだいたい一通り試してみたのだけれど、「赤」はかなり美味しいと思う。张裕や长城といった大手ワイナリーのホームページを見ていると、フランスの一流シャトーと技術提携しており、フランス人の造り手が中国にきて指導したりもしているようだ。例えば、シャトー・ラフィットなんかは中国に畑を所有して、中国で作ったワインをラフィットの名前で販売していたりもする。そんなこんなで、中国ワインというとボルドーっぽい赤の印象がある。

一方で白はと言うと、いままでランダムに数回試してみたのだけど、当たりが悪かったのか、それとも全体的に水準が低いのか、どうもまだ美味しい白に出会えていない。専門的な表現方法を知らないのでいい加減な感想になるが、今まで飲んだ中国ワインの白は、なんというか「塩っぽい」というか、中国の白特有の風味がある。土壌に起因するものなのか、作り方の問題なのかはよくわからないが、何か共通する独特の風味があるのだ。今日試してみた张裕の辛口の白にも、中国の白独特の風味が確かにあるのだけれど、以前に飲んだ一番安い水準の白に比べると「塩っぽさ」がかなりマシで、十分に「美味しいレベル」に達している。そんな訳で、美味しい白もあることが分かったので、今後は白も探ってみようと思う。

张裕の白ワイン


中国語学習

単語と例文の暗記(25分程度)