2023年1月29日日曜日

批判的意見によって磨き上げられる論文原稿

今日は振替平日に指定されており、厳密に言うと今日は「出勤日」なのだけど、さすがに春節明けの振替平日となると職場に出ていく人は少ない。私も今日は自宅で「勤務」した。

自宅で仕事する日は、朝起きたらまず30分ほど海辺を散歩する。朝、日光を浴びながら散歩すると、脳内に「セロトニン」と呼ばれるホルモンが分泌され、これがメンタルヘルスを維持するためによい働きをするそうだ。

私はこれまで海辺と内陸の両方に住んだことがあるが、どうも海辺に住んでいるときの方が体調も気分も良い。大陸の真ん中あたりに過去2回、都合7年半ほど住んでいたが、とにかくあまり体の調子が良くなかった。まぁ、純粋な日本人なので、遺伝子的な観点から海辺の方が体質にあっているのかもしれない。

午前中の最も集中力が発揮できる時間に、共同研究者からの問題点の指摘で大きな改訂が必要となった論文原稿に取り組んだ。まだ、もうかなりの改訂作業が残っているが、今日は快調に仕事が進んだ。

論文の執筆作業というのは、自分で「書けた」と思ってからの作業が案外長い。小説みたいな文芸作品だと作者が完成と思えば完成なのだろうけれど、科学研究の成果を発表する論文ではそういうわけにはいかない。

共同研究者や査読者から多くの意見(場合によってはかなり批判的な意見)を浴びせられ、それらの批判に耐えられるように書き直していかねばならない。場合によって、自分が完成だと思ったときの原稿をほぼ全部書き直さなければならない場合もある。しかし、この批判的な意見のやりとりがあるからこそ科学というものは発展するのである。


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