2022年3月16日水曜日

【日記】2022年3月16日(水) 、動的ゼロコロナ政策、ついに生活圏がロックダウンされることに、岡林信康みたいなメッセージ

報道を見ていると、現在中国全体で4000万人近い人がロックダウン下におかれているようだ。ただ、今回はコロナ禍勃発直後のロックダウンとは異なり、封鎖の厳しさは場所や状況によって柔軟に調整しているようだ。多くの都市では、割と広い範囲をロックダウンし、封鎖された地区内での移動はある程度認めて、経済活動をできるだけ停滞させないようにしているようだ。日本語の報道では「動的ゼロコロナ」といった言葉で状況が表現されていた。

夕方、中山大学珠海校区のある珠海市高新区が封鎖されるという知らせが入った。ついに自分の生活圏内にもロックダウンが来たわけだ。当初、職場から入った知らせによると、24時間以内のPCR検査の陰性証明があれば、規制ラインを一度だけ通過することができるということだった。しかし、数時間後にルールが変更され、PCR検査の結果に関わらず3日間は高新区の外に出られないことになったようだ。高新区の外に住んでいる教職員も職場には多くいるため、帰れなくなった教職員に対して、急遽キャンパス内の宿泊場所の提供が始まった。しかし、いきなり大学内に泊まれと言われてもなかなか辛いものがありそうだ。

さらに、キャンパスに対して封鎖管理に準じるような管理が行われるという知らせがはいった。学生は急病や親族の不幸等の特別の事情がない限りキャンパスの外に出ることができなくなった。教員は今のところ外に出られるのだが、毎回ゲートを通るたびに身分証の確認が必要となる。

また、昨日、学内全数に対するPCR検査が行われたばかりだが、今日も再び全数に対してPCR検査を行うという知らせが入った。もしかすると、前回の感染ピークの時と同様に、市内全員の陰性が2-3日間連続で確認されるまで検査を続けるつもりなのかもしれない。しかし、今までの方針が、果たして感染力の強いオミクロン株に対して有効なんだろうか。抑え込めない場合、どのような時点で方針転換するのだろう。いろいろと心配になってくる。

今回のようにコロナの規制が強くなってくると、「お偉い人たち」から、岡林信康の歌の歌詞みたいな感じの中国語のメッセージが流れてくる。「夜明は近い、夜明は近い」「この闇の向こうには、輝く明日がある」みたいな雰囲気のメッセージだ。コロナ禍が勃発した直後は、まぁ、こういう精神論的なメッセージも多少の応援になっていたのかもしれないが、こうも問題が長引いて、何度も精神論的なメッセージを流してこられると、正直あまり気分が良いものではない。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)