2022年3月1日火曜日

【日記】2022年2月28日(月) 、講義の日は早起き、干渉計の説明は難しい、一気に下落したルーブル

今日は講義の日ということで朝5時に起床。今学期は1限目から始まる科目を担当しているので、過去一番の早起きを強いられている。うちの大学では1限目は8時から始まる。中国の大学では学生が寮に住んでいるため、朝早くから夜遅くまでびっちりと講義が行われる。3限目以降(10時)から始める講義を担当していた前学期は、一度オフィスに行って一息ついてから講義室に移動していたが、講義室とオフィスの間が離れているので、今学期は睡眠時間を少しでも長く確保するために、自宅から直接講義室に行くようにしている。

担当している実習科目は月曜日が理論講義で水曜日が実習の日となっている。月曜日の今日は電波望遠鏡、受信機、分光器等の構造や動作原理について解説する講義を行った。この分野の講義を行うと、学生から出る質問の多くは電波干渉計の原理に集中する。基本となる2素子干渉計の原理は理解してくれたようだけれど、アンテナの台数が増えた時の、UV台とダーティマップ、本来の電波源の輝度分布の間の関係がどうも上手く伝わらなかったようで、今日はその辺に質問が集中した。私の場合、何度も干渉計データを自分でいじっているので、自分で感覚的には原理が分かっているつもりなのだけど、いざそれを言葉で説明するとなるとなかなか難しい。(上手く説明できないということは、実際は理解が甘いということだろう。まだまだ勉強が必要)

昨日、ロシアに対する経済制裁として、ロシアの銀行がSWIFTから切り離されるというニュースが出ていたが、講義が終わって為替レートを見てみたら、1ルーブルが約1円まで下落していた。過去にイランの銀行がSWIFTから切り離されたときは通貨の価値が1/6まで落ち込んだとのことだったので、そこから類推して、1ルーブル0.2-0.3円くらいまで落ち込むのかと想像していたが、そこまでの効果はなかったようだ。ネットに流れてくる記事を見ていると、ロシアも金利を極端に上げたり、国民や企業が持っている外貨を強制的にルーブルに交換させるなどの防衛策をとっているようだ。しかし、こういう防衛にも限界があるだろうから、いずれまた下落が始まるのかもしれない。

1ルーブル1円まで下落した相場を表すチャート

しかし、今回のウクライナ危機、ロシアが武力行使する前の時点では、西側諸国はウクライナを見捨てるのかとも思っていたが、実際にロシアが武力侵攻し、悲惨な映像やゼレンスキー大統領のエモーショナルな演説等々がネットで流れると空気が一変した感がある。昨日今日あたりのネット上での各国の動向を見ていると、「対ロシア世界戦争」みたいな雰囲気すら出てきていると感じる。ロシアは既に数千人の戦死者が出ているのにも関わらず今のところ全く譲歩する気がないようだ。毎日朝ニュースを見るたびに状況がエスカレートしているが、いったいどういう結末を迎えるのだろう。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)