2022年3月3日木曜日

【日記】2022年3月2日(水) 、早朝の通学風景、企業のロシアからの撤退、再び増えているリスク地区

講義の日ということで午前5時に起床。1限目を担当する前は8時開始なんてありえないと思っていたが、こういうのは慣れてしまえばそう大した問題ではない。これまでよりも早い時間に出勤すると、いろいろと今まで知らなかった新鮮な景色が目に入ってきて面白い。中国の学校はどうやら大学の1現目と同様に8時ごろに始まるようで、私が8時開始の講義に合わせて自転車で職場に向かっていると、通学中の生徒と付添の親を大勢見かける。子供だけで通学している児童・生徒も多少見かけるが、多くは親が付き添っているかスクールバスで通学しているようだ。小学校低学年の小さな児童だと親が電動バイクの荷台に子供を載せて学校まで連れて行くケースもあるようだ。早朝でまだ眠いのか、親の電動バイクの荷台で寝ている子供もいたりする。うちの近所はとても治安が良いので、子供だけで通学しても問題なさそうな気はするが、中国全体を見渡すと子供の誘拐は少なくないようで、やはりそういう状況を考えると親が付き添うケースが多くなるのだろう。

今朝のニュースを見ていると、欧米系のグローバル企業が次々にロシアから撤退しているようだ。企業自ら政治的な制裁をロシアに科しているようにも見えるが、専門家の解説によると経済制裁の影響で部品や資金の調達に問題が発生していることが撤退の主なりゆうとのこと。企業は基本的にビジネスチャンスさえあれば再び戻ってくるだろうとの意見だった。まぁ、なんだかんだ言って欧米の企業はしたたかである。

日本語のツイートを見ていると「ロシアで反政権運動が盛り上がって一気に政権転覆して欲しい」と言った趣旨の意見を最近よく見かける。おそらく、ロシア国内の反戦デモの様子が繰り返し報道されているためだろう。ただ、ロシアに住んでいた経験からすると、ああいったデモは、おそらく報道から受ける印象ほどは盛り上がっていないと想像される。私がロシア生活を通して見てきた感覚では、ロシアで政権を支持している人たちのナショナル・アイデンティティーは、ロシア正教の宗教アイデンティティーと不可分に重複していると思われる。そして、現在のロシアは、ロシア正教のトップと独裁者がズブズブの関係であり、その状態で宗教トップがウクライナ侵攻を支持しているだから、反戦運動はそう簡単にはマジョリティの意見とはならないだろうと私は思っている。もちろん、国の内部からロシアが変わって戦争が終われば良いとは思うが、そういう状況には残念ながらすぐにはならないだろうと思う。

気がつけば、中国内の中高リスク地区が200近くまで増えているようだ。どうやらオミクロン株を完全に押さえ込むことは、中国の厳しい防疫規制を持ってしても困難な課題のようだ。おそらくどこかの時点で防疫規制の方針を大きく変えなくてはいけないのだろうけれど、中国はいつその判断をするのだろう。今のような規制が続くと、中国人はともかく、外国人にとっては難しい問題がいろいろと出てくるように思う。どの国でも同じだとは思うが、外国人が抱える問題に対する居住国政府の反応は鈍い。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)