2022年3月4日金曜日

【日記】2022年3月3日(木) 、再び登場した防護服、もはや狂気すら感じるロシア情勢、思い出される2013年までのロシア

今朝の出勤時、大学のゲート前に立っている門衛が防護服を着ていてドキッとした。1月に自宅のマンションが封鎖管理下に置かれたとき、その前兆として前日から近辺に防護服を来た人がうろちょろしだしたので、ついそれを連想してしまうのだ。学内にいる間にキャンパスが封鎖管理が始まったらどうしようかと内心ヒヤヒヤしていたが、結果としては無事に帰宅することができてホッとした。ここしばらくロシアのウクライナ侵略のニュースばかりに目が行き、コロナの感染状況をあまり気にしていなかったが、中国内のコロナ規制も再び強化されているようだ。

今日の日中は次の月曜日の講義に向けて準備をすすめていたのだけれど、突然とある政府系のグラントに応募するように職場から指示があり、いきなり大忙しモードに入ってしまった。〆切は5日後とのこと。グラント応募というと、最低でも一ヶ月、できれば2-3ヶ月程度以上は時間をかけて準備したい類の書類だ。しかし、今回のような降って湧いてくる類のグラント公募もときどきあり、こういうのに対応できないとなかなか業績を作ることは難しい。ポジティブに考えると、〆切が近いということは応募できる人も絞られてくるので採択される可能性が高くなるとも解釈できる。私ぐらいのそこそこの年齢になってくると、過去に不採択になったグラント申請書も一山(いや、二山、三山)溜まっているので、こういうときはそのようなストックを活用して対応することになる。

しかし、ロシアの情勢は日に日にエスカレートしている。エスカレートしていると言うよりも、狂気度が増しているという方がより適切な表現かもしれない。核兵器使用をちらつかせるのはもはや当たり前となり、幅広い層から徴兵を始めたり、戒厳令をしくという話も聞こえてくる。さらに、国内の反戦デモで逮捕されたロシア国民を戦場に送り込むという話まででているようだ。もうここまで来ると「狂っている」以外に現状を描写する言葉が他に思い浮かばない。

2013年くらいまでのロシアはそこそこ順調に経済成長しており、ロシアの前職場にいたときの同僚からは「警察の腐敗も減り、街の治安も良くなり、高等教育を改善するための予算も付き、これから先の未来は明るい」という類の話を何度も聞いたものだ。このような良い傾向が変わったのは、明らかに2014年のクリミア侵攻以降だと思う。正確にはクリミア侵攻の直後にはまだ急激な変化は感じられなかったが、欧米の経済制裁が始まり、徐々にロシア経済が停滞しだすとともに明るい雰囲気が消えていったように思う。なんというか、やはり国民が幸福感を感じながら生活するには、国がそこそこの経済発展を続けていくことが必須なのだろうと思う。中国とロシアを比べた場合のあまりにも鮮明な経済状態のコントラストは、国民の幸福度における経済の重要性を再確認させてくれる。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)