2022年3月31日木曜日

【日記】2022年3月30日(水) 、フェンスにベタ付けの焼き芋屋、ウクライナ侵攻に賛成な研究者、進む修士課程の入学者選抜

昨日の帰り道、準封鎖管理(学生は外に出られない)状態にあるキャンパスのフェンス際に屋台をベタ付けして、中に閉じ込められている学生たちにフェンス越しに焼き芋的な食べ物を売っているおっちゃんを見かけた。中国のこの手の商売人はなかなかにしたたかだ。防疫ルール的にはこの販売方法は微妙なラインだと思うが、学生たちも封鎖されて2週間近くが経過し、けっこうストレスが溜まっているようだし、焼き芋くらいは見逃してあげて欲しい。

ちらちらと、とある研究プロジェクト関係のメーリングシストを眺めていたら、私がロシアにいる間「クリミアにはなんの問題もない(ロシアのものだ)」とことあるごとに主張していた某ロ人研究者が、この状況下でのうのうと研究活動を続けている状況を見かけてしまった。大変複雑な心境だ。私は国籍がロシアだからという理由だけでロシア人を研究活動から排除することには反対だが、ウクライナ侵攻に賛成である人物に関してはロシア人であろうがなかろうが、とても一緒に仕事をする気にはなれない。

目下職場では、9月から入学する修士課程の学生の選考が行われている。修士課程への入学方法はいくつかあり、一つの方法だけを見ても「敗者復活」のような制度があったりとなかなかなるルール設定となっている。職場から面接や書類審査を依頼されたら、その都度それらの選考作業には参加しているのだけど、学生側から見たルールや応募手順に関しては、まだ私は完全に全容を把握していない。

入学方法の一つは大学院入学者用の全国統一試験を受ける方法があり、これで文句なしの成績(この文句なしの基準を私は理解していない)をとると一発で入学が許可される。しかし、一発合格の基準を若干下回ってもまだチャンスはあるようで、現在職場ではこの「一発合格よりも若干下の成績」をとった学生の選考が進んでいる。

この敗者復活(中国語では「調剤」と呼ぶらしい)は、試験の成績で候補となった学生に対して教員の方から「私の分野でも良ければ再試験を受けますか?」と声をかける。そして、興味のある学生は再試験に出願して、もう一度試験(面接)を受けることとなる。既に、成績上位者は希望の進学先に内定し、それらの席は埋まっているので、残りの学生と教員のマッチングはそれほど簡単ではない。しかし、今年私は若干名マッチングしそうな学生を見つけたので、再試験を受けるように提案した。上手く面接をくぐり抜けて9月に入学してきてくれることに期待したい。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)