2022年2月7日月曜日

【日記】2022年2月6日(日) 、PayPalを使った中国外への支払い

職場で作ってもらった「ビジネスカード」をPayPalに紐付けてから色々と便利になった。ビジネスカードというのは中国語で「公务卡」と呼ばれるクレジットカードで、研究費等の公的な予算を執行する場合にこのカードを用いいると払い戻しの手続きをスムーズに行うことができる(ただし、ビジネスカードを介しての予算の執行は、1決算あたり1000元までという制約がある)。このカードは職場の給料支払口座と紐付けられており、とりあえず一度は自分で費用を立て替えるのだが、予算の使用が認められると、後から給料支払い口座にその分のお金が振り込まれるという仕組みになっている。

上述のような公費の使用がビジネスカードの本来の目的ではあるのだけれど、このカード、個人の買い物で使用しても構わないことになっている。支払い後に職場に対して払い戻しの手続きを行わなければ、そのまま自分の銀行口座から買い物したお金が引き落とされるという仕組みである。中国では外国人がクレジットカードを個人的に作ることが非常に難しいため、このビジネスカードが中国で保持している唯一のクレジトッカードだという外国人は少なくないはずである。

ただ、このビジネスカードは「銀聯カード」なので、VISAやMasterと比べると中国外で使える場面は限られてしまう。それでも、上述のようにPayPalに紐付けることで、かなり多くのWebサービスに対して支払いを行うことができる。ただ、見かけ上カードをPayPalに紐付けられても、いざPayPalで支払う段階となったらトラブるのではないかと内心若干心配だった

実際、外国への送金規制が非常に厳しい中国では、海外企業への支払いに関するトラブルは日常茶飯事である。PayPalにビジネスカードを紐付けるときにも、複数の住所証明を要求され、申請を受け付けてもらうまでに3回ほどPayPalの担当者とやりとりした。というわけで、本当に中国外の企業に対して支払いができるのか疑心暗鬼だったのだけど、これまで4種類ほどの西側Webサービスに対して支払いを試してみて、今のところ問題なくPayPal払いができている。(ただし、これまで支払いを試したWebサービスは、いずれも中国からのアクセスが公に認められているものであることは付記しておく。)

「自由がない」としばしば避難される中国であるが、大学教員として中国に住んでいる限り、個人レベルでは、さほど不自由さは感じないし、むしろこれまで働いてきた国よりも自由だと感じる場面も少なくない。そんな状況にあって唯一明らかな不自由さを感じるのが外国への送金だ。外国へ送金することは不可能ではないが、非常に手続きが煩雑でめんどくさい。外国送金がもう少し便利になれば、中国に住むメリットが爆上がりするのだけれど。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオ聞き流し(20分程度)

ピアノ練習

SimplyPiano、リードシートIII