2022年2月25日金曜日

【日記】2022年2月24日(木) 、ロシアのウクライナ侵攻、思い出すN君の言葉

今朝のニュースを見て本当に驚いた。なんと、ロシアがウクライナに対して全面侵攻を始めたとのこと。武力を背景に一部地域をロシアに編入するくらいのことをやるのかと想像していたのだけど、完全に想像の遥か上を言っていて、唖然としてしまった。こんなことが今の時代にあってよいのだろうか。5年間住んでいた国が始めた戦争ということもあって、どうしても状況が気になり、今日はどうにも仕事が手につかなかった。

SNSを見ていると当然ながらロシアに対する批判がたくさんTLに流れている。私もロシアの政権が選択した武力行使という方法は強く非難されるべきだと思う。その一方で、TLにはロシア人をひと括りにして非難してはいけないという意見も流れている。それはそれでまた正しいと思う。しかし、私は5年の間、多くのロシア人と日々接しながら生活していたので、ロシア政府に賛同しているだろう具体的なロシア人の顔も思い浮かぶし、反対しているであろうロシア人の顔もまた思い浮かぶ。なので、私のように、ある程度ロシアに対して近い距離感にいたことがある人は、今日のこの場面で「ロシア人」という言葉を主語にして話すことはしない(または、できない)のではないかなというふうに思う。

私は2019年の8月にロシアを離れたのだけど、今考えてみると本当に絶妙のタイミングだったと思う。私がロシアを離れた半年後からコロナパンデミックの世界的な混乱が始まり、その混乱が収まらない中、今度はウクライナへの武力侵攻だ。もともとロシアはずっと軽い混乱のような状態が日常的に続いている国だという印象はあったのだが、もはや今は軽い混乱ではなく、完璧な騒乱状態に入ってしまっているように思う。この先、あの国はいったいどうなっていくのだろうか。

ロシアに住んでいたとき、私達夫婦のサポート役として職場が付けてくれたN君という大学院生がいたのだが、彼はことあるごとに「外国から嫌われる政策を取り続ける現政権は嫌いです」ということを私達に言っていた。彼なんかは今一体どうしているんだろうかと思う。私はロシアを離れるとき円満に離れたわけではなく、職場とのさまざまなトラブルを経て脱出するようにロシアを去ったので、もはや以前の職場との連絡はなく、現在の現地の状況が全くわからない。ロシアを去る時になんとなく心のなかで「この国の将来は厳しいだろうな」という予感を持っていた。そして、今日、その予感がそのまま現実になってしまっている。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)