2022年2月4日金曜日

【日記】2022年2月3日(木) 、春節3日目も仕事、学部講義の罰則規定、実習教室での講義

春節といっても特に何かイベントがあるわけでもなく、世間的にもコロナ禍でどこかに出かけるのも憚られる雰囲気なので、私はというと、普段と変わりなく土日以外はオフィスに出て仕事をこなしている。

目下の課題は新学期に担当する実習科目の講義と実習課題の準備だ。新しく担当する科目なのでゼロから準備を始めなくてはいけない点がまず大変なのだけど、この講義が学部生向けの講義なのでさらに気を使う。「学部生向けの講義」を教えるのは、大学教員ならあたりまえだと思われるかもしれないが、うちの大学(おそらく中国の他の大学も状況は似ていると思われる)の場合、学部生の講義に関する規定が非常に厳しく、違反した場合の罰則規定もあるので大学院講義とは教える側の緊張感が桁違いなのだ。

例えば講義開始時刻が5分以上遅れたり、逆に講義終了時刻が5分以上早すぎたりすると「教学事故」と認定され、名前が学内に回覧されるわ、年度末のボーナスが20%カットになるわとなかなかのダメージを食らうのだ。おそらく、学部講義における成績が進学に影響してくることが、規定の厳しさと関係しているのではないかと推測している(最近の中国社会における大学院進学熱は半端ではない)。

大学院統一試験の試験科目を教える講義なんかはさらにルールが厳しく、教員は隔週くらいのペースで模擬講義をやらされたり、講義技術の研究会や教材開発会議等に参加する義務をおる。そういう科目に比べると、私の実習科目はまだ状況はましなのだけれど、とはいえ、始めて担当する「罰則規定付き」の学部講義なので不安を感じていないというと嘘になる。

実習科目は全部で72時間のコースだ。毎週2時間の理論講義と4時間の実習がワンセットで、1学期で合計12セット、72時間でコースが構成される。私はこのうちの4セットを担当する。内容は、学科から「電波天文学の実習」と指定されている。普通の講義と違って、パソコンの並んだ実習教室で行うのだけれど、この教室の計算機システムが複雑で、今だに完全に使い方を理解していない。今までの経験上、事前に全てを把握することは不可能なので(言葉の壁が主な原因)、発生しうるあらゆる問題を想定しながら、どのように転んでも講義が成立するように周到に準備しておくしかない。そんなこんなで、春節3日目の今日も出勤である。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、管理人や医師と会話実践

ピアノ練習

SimplyPiano、リードシートIII