2022年2月26日土曜日

【日記】2022年2月25日(金) 、理不尽極まりないウクライナ侵攻、来週はハードウェアに関する講義

ロシアの軍事侵攻に対して「ロシアの国民は今回の軍事侵攻をどう見ているのか? 街で市民に話を聞くと、軍事行動を称賛する声が多く聞かれました」という内容の報道が出てた。これに対して、「だろうなぁ」というコメントつけて記事をツイートしたところ、「私はロシアに住んでいるが、そんな人は身の回りにいない」というリプが返ってきた。もし本当にロシアに住んでいる人なのだとしたら、ものすごく狭い範囲でしか人付き合いがない人なのだろう。

私はロシアに住んでいる間、現地の大学に勤務していたので、「大学に関係する人」というバイアスはかかるものの人数的にはかなり多くのロシア人と接する機会があった。そして、ウクライナに対する現政権の態度を支持する人が相当数いるであろうこと(おそらくこちらがマジョリティーだ)、その一方で政権に反対する人も一定の割合はいるだろうことを実体験を通して理解している。ロシア人の意見が、これのどちらか一方だと考えるのは全く馬鹿げた意見だと言っておきたい。

しかし、いずれにしてもロシアのウクライナ侵攻は理不尽極まりない行動だと思う。今日のニュースを見ていても、ウクライナ側、ロシア側の双方で、分かっているだけでも数百人の単位で犠牲者がでているようだ。これから様々な理屈をつけてロシアはこういった犠牲を正当化するのだろうけれど、どのような理屈をつけたところで完全に正当化できるとは私には思えない。今の政権はこの暴挙の責任を取ることになるだろう。愚かなことだ。

昨日からウクライナ関係のニュースを追うことにメンタルなリソースを奪われてしまい、講義の準備があまり進んでいない。ニュースを見なければ良いのだろうけれど、どうしても住んでいた国と関わる話なのでついつい気をとられてしまう。しかし、そろそろ自分の日常生活に集中しないといけない。

来週の講義は、電波望遠鏡、受信機、分光器等の電波天文学のハードウェアの話をする予定で準備を進めている。最近はコロナの影響で、なかなか学生さんたちが実際の望遠鏡に接する機会を作ることが難しくなってきている。どんなに上手く講義したところで実際に電波天文台に行って装置を見学したり、望遠鏡を使って観測したりする経験を上回るような知識を与えることはできないが、それでもできるだけ臨場感のある講義をしようと思って一生懸命無い知恵を振り絞っている。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)