2022年2月21日月曜日

【日記】2022年2月20日(日) 、冷たい雨、マッハ5の超高音速ミサイル、学部講義のリマインダー

本来日曜日はオフィスで仕事することにしているのだけど、中国ベイエリアが今年一番の冷え込みとなり、なおかつシトシトと冷たい雨が降っているので、今日は家にいることにした。月曜日の早朝から学部講義が始まるので、こういう寒い雨の日に無理して休日出勤して風邪でもひくと面倒なことになる。大学院講義と違って、中国の大学における学部講義を教える教員の責任は重い。5分の遅刻ですら教学事故扱いとなり、ボーナス減額の対象になったりする。なので、なるべく風邪をひくような行動は慎みたい。

相変わらずウクライナ侵攻関係のニュースが煩いことになっている。まぁ、私が気にしても仕方のない話ではあるのだけど、最近まで自分が住んでいた国が関わっている問題なので、どうしても少し気になってしまう。今日は、ロシアが大陸間弾道弾や超高音速ミサイルの発射実験を実施したというニュースが大きく出ていた。「うちは世界中どこでも核攻撃できるんだよ」という威嚇なんだろうけれど、まぁ、あんまりいい感じはしない。

ロシアの軍事行動の政治的意味はともかくとして、ロシアが持っている超高音速ミサイルの速度は「マッハ5」らしい。普段、私の研究分野では速度の単位としてはkm/sをよく使うので、何気なくミサイルの速度をkm/sに換算してみたところ、マッハ5は1.7km/sに相当するようだ。km/s単位の速度が出てくると、職業柄ついつい晩期型星の星風の速度と比べてしまうのだけど、晩期型星周りの「比較的ゆっくり」と広がるエンベロープの膨張速度は10-15 km/s程度の速度を持っている。
この膨張速度は、さまざまな理由で100km/sを超えることが稀にあるの。したがって、100km/sを超えるような高速の恒星風に比べて、10-15 km/sの普通の恒星風は比較的「ゆっくりとした」膨張速度という印象が頭の中にある。しかし、これをミサイルの速度1.7 km/sと比べると、ミサイルがあまりに遅いので「あれ?」という感じになってしまった。恒星の周りでゆっくりと広がっている現象であっても、実際はロシアの超高音速ミサイルの10倍くらいの速度で広がっているのだから、宇宙に見る速度というのは、やはり人間が作り出せる速度なんかと比べると桁が違うのだなということを再認識した。

夜寝る前にWeChatのメッセージを確認したところ、「明日、あなたは講義する日なので、ちゃんと準備して時間通り講義するように」というリマインダーが大学から届いていた。うちの大学は(おそらく、中国の他の大学でも同じだと思うが)政府からの通達により、学部教育の品質管理が極めて厳密に行われている。そのため、講義の時間管理も学部講義についてはとても厳しい。同じ講義でも、大学院講義のときはこういうリマインダーは来ない。いったこの差はなんなのか。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオ聞き流し(20分程度)

ピアノ練習

SimplyPiano、リードシートIII