2021年11月23日火曜日

【日記】2021年11月22日(月) 、季節外れの雨、久々の論文執筆、学部講義担当の打診、学生の強烈な上昇志向

久々に朝から雨。台風が来ているわけでもないのに、中国ベイエリアで11月下旬に雨が降るなんて珍しい。昨年はベイエリアらしからぬ低温が続いて氷河期でも始まるのかと思ったが、今年は一転して気温高めで推移している。

今日から博士課程学生向けの講義がセミナー形式に変わったので、担当教員としてセミナーの仕切りをやってきた。英語で話すということで発表する学生さんは緊張気味の様子だったけれど、今日の学生さんはすごく上手に発表していた。自分がD1の時のことを考えると、とても今日の学生さんのレベルには到達していなかったと思う。

今学期はティーチング系の仕事が忙しすぎてなかなか研究の時間がとれないでいるが、今日はかなり久々に論文のLaTeX原稿をいじっていた。しかし、文章をコメントアウトしようとして「#」とタイプして、「あれれ!」となってしまった(LaTeXのコメントアウト記号は「%」)。いくらなんでもLaTeXのコメントアウト記号を忘れない程度には論文に手を入れないとなぁ、と少し反省。

夕方、同僚の一人が観測天文学関係の学部講義を担当しないかという話を持ってきてくれた。うちの大学の業績評価では学部講義が非常に重視されており、学部講義を受け持たないと下手するとクビになる可能性もあるのだけど、言語規定の関係で外国人教員はなかなか学部講義を担当させてもらえない。今回は、講義の一部を受け持つという形をとって大学側に「超法規的措置」を求めるということのようだ。さてどうなるか。

自分のティーチング評価という点でも学部講義を担当することはメリットが大きいのだけど、それ以外にもいろいろとメリットが有るようだ。例えば、中山大学の学部生が「非常に優秀」という点だ。学部生は優秀かつ学習へのモチベーションが高く、教えていて楽しい、という感想を述べる教員は非常に多い。大学院生は、既にこの日記でも何度か書いているが、玉石混交で、駄目な人は本当に駄目で基礎学力もなければモチベーションが低いという人も相当数紛れている。この手の人が教室にいると、教員としては講義していてあまり良い気分にはならない。

中山大学の学部生が中山大学の大学院へ進んでくれれば良いと思うのだが、中国では学生さんの向上心が極めて強く、進学するときにはかならず学部より上位のランクの大学を目指す。したがって、中山大学の学部生のほとんどは、外国の一流大学か北京や上海の国内最上位の大学の大学院に進学する。代わりに、外部から(主に下位の大学から)中山大学の大学院へ大量の学生が進学してくるので、学部と大学院では学生の雰囲気が全く異なることになる。中国政府としては、優秀な学部生にもう少し国内の大学院に目を向けてほしいようで少しづつ政策を調整しているようだが、今後どうなっていくのだろうか。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)