2021年11月6日土曜日

【日記】2021年11月5日、手厚い医療関係の福利厚生、素晴らしい外国人サポート、勤勉な学生さんたち

現職場に移るとき、11月に赴任した関係で、いろいろなものごとの手続(更新や審査等々)が11月に集中する傾向がある。学期中は元々忙しいのだけど、そこに余計な手続きが乗るもんだからかなりの多忙だ。こういうときに大切なのは睡眠。睡眠不足で多忙が続くとメンタルをやられる。

Twitterを見ていたらアメリカの医療費の話題が流れていた。アメリカで生活することを考えると、最大の問題はおそらく高額の医療費と医療保険だろう。アメリカは、天文学を研究する環境は非常に良いのだけどは、医療のことを考えると、ある程度の年齢になってくると安心して住める国とはとても言えないというのが私の個人的な意見。これに加えて、最近はテニュア職を見つけるのも極めて困難だし、天文学者が快適に生活できる国ではなくなってきているように思える。

中国の現職場は医療に関するサポートもしっかりしていた安心だ。医療費関係の福利厚生としては、大学付属病院を利用したときの医療費の8割を職場が負担してれるというものがある。驚いたことにこの8割サポートは退職後も利用できるそうだ。教職員が多く住む居住地区の直近に大学附属病院があるので、救急車を呼んだ場合も付属病院から来るし、英語サポートも充実しているので実質的に保険なしでも問題はない。中国全体を見た場合は医療や医療保険に問題のある地域もあるとは思うが、うちの職場の高度人材には手厚いサポートが提供されている。

昨日から賃貸契約更新の作業を始めたが、年配の大家さんが電子書類の作り方が分からないとのことで、なぜか私が中国語の書類を作る羽目になっている。これ非常に面倒。具体的には、2年前に不動産屋が作ってくれた書類を参考にしてフォームを作って、大家から送られてきた手書きの情報を元に手書きでフォームを埋めていくという作業をやっているのだけど、漢字を知っている日本人だからギリギリ可能だけど、漢字を知らない国の人だとまず無理だと思われる。

一応書類を作ったので「こういう書類を作ったんですけれど、これで良いと思いますか?」と職場の秘書さんに相談に行ったら、なんと残りの作業と大家とのやりとりを全部引き継いでくれるとのこと。うちの職場の外国人サポートすごすぎる。完全なる私用でも手伝ってくれる。というわけで、助けてもらってできた時間を使って学生さんと議論。9月入学の院生さんも徐々にエンジンがかかってきた。

今日は昼食の時間に雇用促進戦略関係の会合に顔を出した。うちの職場もご多分に漏れず「ジェンダーのバランスも考えないとね」という方向に話が向かっている。これまで私が見てきた人事選考の様子から想像するに、うちの職場の教員選考過程で同じくらいの業績の男女が最終的にトップで並んだら、二者択一ではなく、おそらく両方採用することになるような気がする。

雇用促進戦略関係の会合で出た昼食

以前ポスドクさんが「中国の学生が勤勉だっていうのはもう昔の話ですよ」と言っていたのだけど、私の過去の職場との比較では、今の職場の学生さんは平均的にとても勤勉だと思う。今日もそう思ってしまうような出来事があった。よく頑張っている学生さんはやはり応援したくなる。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)