2021年11月20日土曜日

【日記】2021年11月19日(金) 、研究グループミーティング、玉石混交の大学院生、言い訳ばかりする人、

金曜日ということで今日は研究グループのミーティングの日だ。私が所属している晩期型星研究グループは、現在、教員2名、ポスドク1名、博士課程大学院生3人、修士課程大学院生1人、学部生1人の合計8人で構成されており、中山大学天文学科の他の研究グループと比べると小さなグループだ。ミーティングは、学生さんが研究の進捗を報告するか論文を紹介し、それについてみんなで議論するというフォーマットで行っている。

今日は院生さん3人が進捗報告を行い、ポスドクさんが論文を紹介してくれた。中山大学に入ってくる院生さんたちは玉石混交で、非常に良くできる人もいれば全く駄目な人もいる。中山大学は、学部入試では中国内でも屈指の難関校の一つとされているが、それは学部の話で大学院については様々な入学方法があるため、多様な学生さんが入ってくる。中国では大学院進学ブームのため、必ずしも研究熱心ではなかったり基礎学力が怪しい学生さんも大学院に入ってくるのだけれど、そういう学生さんで入学後に苦労する人も少なくないようだ。駄目な学生さんをできるだけなんとかしてあげるのが教員の役目ではあるが、簡単な仕事ではない。

まぁ、毎年のことではあるが、やたらと言い訳をするタイプの学生さんは一定の割合でいる。このタイプの学生さんに対しては、私は基本的に言い訳したいだけしてもらうことにしている。言い訳するなと言ったところで、そういうベーシックな性格傾向は大学院生くらいの年齢になったらもう変わるものではないだろう。学生さんの言い訳は、こちらが何か研究の進捗や理解について質問し、それに答えられない時に出始めることが普通なのだけれど、私は学生さんが言い訳しても、ひたすら質問浴びせ続ける。何一つ満足に質問に答えられない自分をまずしっかりと認識してもらわないと何も始まらない。

私は言い訳そのものはあまり気にしない。なぜかというと、言い訳しない学生さんが優秀とは限らないからだ。しかし、言い訳タイプの学生さんはだいたい駄目な学生さんの場合が多い。これは、言い訳というのは、結局のところ進捗が出ないときにでてくるので、研究のパフォーマンスと言い訳の頻度が連動しているからだ。なので、言い訳だけを減らさせようとしても無意味であって、言い訳がでる根本的な原因に商店を当てなくてはならない。

順調に仕事をすすめている学生さんは、こちらがアドバイスしたことをしっかりと覚えているか、もしくは忘れないように記録を残している。一方で、言い訳タイプの学生さんはアドバイスしたことを覚えていないし、記録もとっていないことが多い。この辺の態度が進捗にでてくるようだ。したがって、言い訳タイプの学生さんとミーティングした後は、必ず次に何をやるべきかを「復唱」してもらうことが大切だ。この作業は非常に重要で、自分の口から発言してもらうことでミーティングの内容をどの程度理解しているか、学生さん自身も教員側も双方で確認することができる。そして、やってみると分かるが、言い訳タイプの学生さんは、ミーティングの直後でも見事なまでにたった今アドバイスしたこと覚えていない。覚えていても6割り程度といったところだ。この点をどこまで改善できるかが言い訳タイプの学生さんを御するためのポイントだというのが院生指導をはじめて十数年たった今の私の考えである。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)

ピアノ練習

SimplyPiano、リードシートIII