2021年11月30日火曜日

【日記】2021年11月29日(月) 、有料観測時間の利用方法を模索、徐々に迫る年度末の繁忙期

野辺山観測所の45m望遠鏡の有料観測が始まるということで、支払い方法に関する問い合わせが送られてきた。これを受けて、職場の関係者と相談しているのだけど、問題点が大きく2つある。一つはどうやって日本の国立天文台に支払いを行うか。

日本の方から届いた問い合わせは「銀行振込で払いますか、それともカードにしますか」という単純な内容のものなのだけど、中国から外国の公的機関へ研究費で支払いを行うにはものすごく煩雑な手続が必要で、振り込みかカードかという問題を遥かに超えた複雑な問題だったりする。

外国の望遠鏡の有料観測時間を中国の研究者が購入する場合、中国の大きな研究機関が代表機関となって中国内の需要をとりまとめて、そこが法的な専門家を雇って手続きを代行してもらい、一括して先方に代金を振り込むという方法をとることが多い。少し関係機関に問い合わせを入れたところ、今回の野辺山45m望遠鏡に関しては、中国内でまだ代表機関が定まっていないようで、手続きがかなり難航しそうな雰囲気である。

もう一つは観測の問題。昨日も少し書いたのだけど、現状ではリモート観測できないと観測を実行することは難しい。少し状況を調べてみたところ、現状のシステムではリモート観測にはかなりの回線速度が必要になるようだ。中国から外国向きの回線はそれほど太くないので、このあたりの不安もある。とりあえず、少しづつ問題を洗い出している状況。

それ以外にも、講義ノートの執筆やら、学生セミナーのオーガナイザー業務やら、年度末高齢の雑用やら、なんやかんやと忙しい日々である。最近、朝に短時間のピアノ練習すらできない日が続いており、これではいかんと反省しているところ。趣味に全く時間が割けないような生活はまともな生活ではない。建て直さないと。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)