2021年12月7日火曜日

【日記】2021年12月6日(月) 、院生セミナーの進行役、特異値分解、講義ノート執筆、完成間近の大学院生寮

午前中は大学院博士課程院生セミナーの司会進行のデューティーをこなした。今日は特異値分解を使ったデータ解析の話が出て、私はそのへんド素人なので基本的なことをたくさん質問していたら「先生、線形代数が分かってませんねー」と学生さんに言われてしまった。「私らの世代が学部生のときにそんなん習わへんかったんやでぇ」と言い訳しておいた。

上記の件、その場で完全に理解できなかったので、オフィスに戻ってからあれこれ調べて復習したところ、それほど理屈は難しいものではないことが分かった。要は固有値分解の応用問題だ。ただ、やはり学部生のときには勉強した記憶がない。画像の圧縮や、機械学習を使った画像解析等で必須の数学知識のようで、現在の学部教育では線形代数の講義の中で教えることが多いようだ。

参考リンク:分解すると見える世界 ー特異値分解ー

オフィスに戻ってきたとたん、学部学生さんからWeChatで卒検に関する質問が入った。込み入った内容だったので、少し長めの返事を返したのだけどどうも要領を得なかったようで、さらに質問が返ってきた。黒板に図とか数式を書いて説明すればすぐに伝わる内容なのだけど、SNSのメッセージで文字のみで説明するのは非常に面倒くさい。という訳で、次回のミーティングで議論することにした。

昼下がり以降終業時間まではひたすら講義ノートの執筆に取り組んだ。やっと8割くらいまで完了できたが、残りの単元は数式が多いのでパソコンで入力するのに時間がかかる。講義のときは、スライドを作る時間を節約するために、黒板に数式を書いて、その写真を撮ってスライドに貼り付ける等の荒業を使っていたが、来年、もう一度同じ講義を担当することを考えると、ここできちんと数式をタイプしておいた方が良いだろうと思い、ちまちまとキーボードを叩いている。

帰り道に工事中の大学院生寮を見てみたら、建物の上の方から防護ネットが徐々に外され始めていた。いよいよ完成が近づいてきたようだ。近年中国では急速に大学院進学者数が増加しており、大学院生用の寮も不足気味となっている。この新築寮はそれを補うためのものだ。中国の大学は、基本的に学部から大学院まで全寮制だ。寮がどれくらい住みやすいのか私は中にはいったことがないのでなんとも言えないが、ただ非常に安い値段でキャンパス内に住居を学生に提供することは、経済的な面で学生に対する強力なサポートになるだろう。また、大学内に住んでいると通勤時間がほぼゼロなので、時間を有効に使うことが出来る。これも全寮制のメリットだろう。噂によると、大学院生用の新寮は個室になるそうだ。個室になったら、外国人留学生も来やすくなるだろう。

完成間近の大学院生寮

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)