2021年12月16日木曜日

【日記】2021年12月15日(水) 、学生さんからの良い知らせ、初の実験科目担当、素晴らしい卒研の結果、素早い公安の反応、アメリカの公募倍率

水曜日ということで今日は学生セミナーの日だ。セミナーと言っても講義の一環としてやっているので学生は出席の義務がある。このセミナー、講義科目としては前半の講義パートとワンセットになっており、講義に基づく筆記試験で50点、発表と質問で50点、この2つを合計して60点以上獲得しないと単位は取れない。今年から立ち上がった講義で、博士課程から天文学に専門を鞍替えしてきた学生さんに天文学のイロハを学んでもらうのが目的だ。

今学期から突如始まった講義科目で、担当者が誰も手を挙げず、なぜか私が学期開始の2週間前に目的だけ与えられて担当することになった。正直、自分としてはかなりシッチャカメッチャカな内容になってしまって学生には申し訳ないと思っていたのだけど、今日のセミナーの終わりに学生が一人やってきて「この講義のおかげで視野が開けた感じがします。他にもそういっている学生が多いです」と言ってくれた。かなり苦労しながら講義を組み立ててきたので、正直非常に嬉しかった。

来学期は学部生向けの天文学データ解析の実験科目を担当することになっている。この講義向けに、FASTのデータを使わせてもらえるかどうか頼んでいた人からOKの返事が返ってきて一安心した。とあるセミナーで「研究の目的からするとコンタミがひどくて難しいデータ」ということを聞いたのだけど、そのコンタミが実習教材としてはお誂え向きで、提供を依頼したら快く応じてくれた。とてもありあがとい。学生としても、中国が誇る最先端の望遠鏡のデータで実習できるのはきっと面白い経験だろうと思う。

卒研生がなり面白い結果が出してきた。必ず論文にせねばならない。春節前にどこまで論文原稿を仕上げられるか。しかし、まさか同時期に研究を始めた大学院生を追い越して卒検の学生が先に出版できそうな結果を持ってくるとは思っていなかった。うちの学部生は本当に優秀だ。

帰宅してスマホを見たらマンションの管理会社からメッセージが入っており、何かと思ったら、賃貸マンションの契約を更新した途端(前の契約が切れた途端)に公安から呼び出しが来たようだ。どうやら住居登録情報を更新する必要があるらしい。しかし反応が早い。そんな手続きがある事をすっかり忘れていた。これは一人では処理できないので、だれか中国語を話せる同僚のヘルプが必要だが、このクソ忙しい時期に上手くヘルプを見つけることができるだろうか。

Twitterを見ていたらアメリカの数学のファカルティー公募で競争率が430倍とかいう話題が流れていた。そういえば昔応募したハワイ大学のエントリーレベルのファカルティー公募の倍率も400倍超えているという噂だった。当時の所属先のボスから「マウナケアにある全ての望遠鏡をフル活用した研究計画を書け」ってアドバイスされたが上手く書けなかった…。100倍を超えると、もうちょっとやってられない感じはする。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)