2022年7月11日月曜日

【日記】2022年7月10日(日) 、徐々に見直されつつある業績評価方法、様相が一変した珠海大剧院

今朝は「スマホとパソコンの充電器を持っていない状態で出先の建物に封鎖され大慌てする」という夢で目が覚めた。今の中国では、外出中に予期しない場所で封鎖管理に巻き込まれるという可能性が常にあるので、常日頃からフル充電のモバイルバッテリーを持ち歩いているのだけど、そういうことを気にしているから今朝のような夢を見るのだろう。

週末ということで、遅めの朝メシを食べながらWeChatを眺めていたら、職場の管理職が以下のようなキャプチャー画像をグループチャットに流していた。学術論文誌ごとのノーベル物理学賞の受賞対象になった論文数の統計だ。

グループチャットに流れてきたキャプチャー画像

基礎科学系の研究者の世界ではNatureとScienceという2つの雑誌に掲載された論文が高く評価される傾向があり、この2つの雑誌に論文が掲載されるとグラントが採択されやすくなったり、職を見つけやすくなったり、ということは常日頃からよく言われることである。しかし、ノーベル賞受賞数という観点から見ると、NatureとScienceはそれほど大したことはないということを上の統計は示唆している。

最近、中国の大学では、どの学術誌に論文を出したかで業績を評価する習慣を廃止しようという動きが出てきている。NatureやScienceへの出版を巡って神経をすり減らしている研究者も少なくないわけだけど、上の統計を見るだけでもNatureやScienceにこだわるのがナンセンスであることが分かる。もっというと、ノーベル賞にこだわることも純粋に科学的な視点からはナンセンスだろう。

夕方、珠海のランドマークの一つ「珠海大剧院」まで妻と散歩に行ってきた。コロナ禍のため観光地にはあまり近づかないようにしていたので、珠海に来てからは初めてだ。珠海大剧院には、コロナ禍が勃発する前、就職面接で珠海に来たときに関係者に連れて行ってもらったのだけれど、久々に訪れてみて、あまりにも様子が変わっているので驚いてしまった。

大劇場の横に、スーパーや飲食店が入ったモールがあるのだけれど、そのモールの中のお店が沢山潰れて空き店舗だらけになっていたのだ。間違いなくコロナの影響だとは思うが、今の御時世、こういう観光地はなかなか大変だと思う。大劇場の中も以前は自由に出入りできて、今後一年くらいの間の各種公演やコンサート等のポスターを見ながら気に入ったチケットを買うといったことができたのだけど、今はネットで公演のチケットを買った人以外は劇場の中に入れないような規制が行われていた。

珠海大剧院

中国語学習

単語と例文の暗記(30分程度)