2022年7月10日日曜日

【日記】2022年7月9日(土) 、戸籍謄本の準備に四苦八苦

ここ2週間ほど、かなり予定が立て込んでいて忙しかった。一昨日の日記で触れたように、居留証の更新申請が想像以上に大変で、その対応でメンタルエネルギーを使い果たした感じである。最初に必要書類のリストが明らかになったときに一番焦ったのが「妻との関係を証明する書類」だ。この書類、日本人の場合は「公印認証と翻訳付きの戸籍謄本の写し」ということになるのだが、これを準備するのは日本国内にいても大変で、ましてや中国からとなるとかなりの時間と労力がかかる。

ただ、日本の外務省での公印証明、及び中国語翻訳と在日本中国大使館の認証のついた戸籍謄本の写しを、日本国内の業者(行政書士)に取得代行してもらって取り寄せることは不可能ではない。ネットで検索すると、いくつかの代行業者がヒットする。ただし、代行して貰う場合でも、手続きはかなり複雑である。

ある行政書士事務所に問い合わせたところ、認証を取る過程で印鑑証明をとる必要があるらしく、これは外国に住んでいると取得することは不可能だ。少し調べたところ、在外邦人が印鑑証明の代わりに使える証明として署名証明というものがあり、在外日本領事館で取得することができるそうだ。しかし、これを取得するためには領事館のある都市まで出かけないといけない。コロナ規制が強い現在の中国で移動することは様々なリスクをともなう。

また、必要書類が整った後も、申請手続きは全て「紙の書類」で行うことになるので、日本にEMS等で申請書を送り、さらに出来上がった書類を日本から同様に送ってもらう必要がある。以前同種の手続きを日本にいるときに行った経験から、この手続には中国からの書類の送付がない場合でも一ヶ月半程度はかかる。したがって、中国と日本の間での紙の書類のやりとりや在外公館にでかけて行う手続きにかかる時間を考慮すると、書類の準備期間を入れて、おそらく2-3ヶ月程度はかかるだろうと想像される。

日本の業者での翻訳は諦めて、日本の外務省と在日本中国大使館の公印証明付きの戸籍謄本の写しを取り寄せるだけなら、多少手続きが簡略になるので、1-2ヶ月程度で手続きが済むかもしれない。この方法で翻訳なしの公印証明付きの戸籍謄本の写しを取り寄せて、中国内の公認翻訳業者を探して認証付きの翻訳を作ってもらうというのも別解にはなりそうだ。この場合、中国での翻訳作業にどれくらい時間がかかるかは未知数である。いずれにせよ、私の場合は8月6日がデッドラインなので間に合いそうにない。

手元に公印証明のついていない、日本の役所でもらったままの状態の戸籍謄本の写しが一通あったのだが、発行日が古い上に公印証明がないので、このままでの使用は難しい。同僚に頼んで、出入国管理局に戸籍謄本に要求される条件を正確に確認したところ、発行日の関する規定はなく古いものでも受け付けてくれることが分かった。しかし、やはり公印認証は必要なようだ。

ここからの展開が急だった。私はてっきり最初に居留証を申請したときに出入国管理局に公印証明付きの戸籍謄本の写しを取り上げられたとばかり思っていたのだけれど、同僚の話では、出入国管理局の担当感は、「戸籍謄本の写しは手続き後に返却した」と言ったらしい。

もうそこから全力で戸籍謄本の写しの大捜索を開始した。家の中とオフィスの中、隅から隅まで探しまくって、なんとオフィスの書類棚の一番奥底から認証付きの古い戸籍謄本の写しを発見した。出て来た時は安堵感で本当に腰が砕けた…。

居留証申請問題でゴタゴタしながら、一方では指導している学生たちの夏の大一番「大学院生ワークショップ」にも参加して、学生たちの英語研究発表の審査員を務めた。ワークショップは2日間あって、1日目の午後は「戸籍謄本の大捜索」のため参加できなかったのだけれど、それ以外は参加してなんとか役目を果たした。しかし、なんというか本当に大変でいっぱいいっぱいの数日間だった。願わくば来週は平穏に過ごしたい。

中国語学習

ラジオの聞き流し(20分程度)