2022年7月3日日曜日

【日記】2022年7月2日(土) 、強力な台風来襲、中国に「漂着」する研究者

昨日の時点では、台風は西に逸れる可能性もあったのだが、予報進路の比較的東寄りの経路をとったようで、今日は昼から非常に強い風が吹いた。珠海に引っ越してきた直後にも大きな台風が来て、マンション小区内の木々がなぎ倒され、バルコニーの物干し台が破損するなどの被害が出たが、今回もそれに匹敵する被害が出そうだ。

珠海の唐家湾沿いは、台風が来ると海の方向から風が吹く。海から来る風は遮るものが何もないため弱められることなく強いまま吹き付けてくる。しかも今回は、風が強くなる台風の進行方向右側に珠海が入ったためさらに風が強くなったようだ。おそらく、バルコニーの物干し台が再び破損することは確実なので、また修理の手配をしないといけない。昨日の日記にも書いた通り、今日と明日はPCR検査が受けられないだろうから、月曜日以降のスケジュールの調整も必要そうだ。

今日は「中国で働く日本人研究者」に関する記事が某大手新聞に掲載されたため、Twitterのタイムラインに「人材流出」に関するツイートが多く流れていた。日本の報道を見ていると、日本から中国に研究者が直接移動しているような印象を受けるが、中国で働く日本人研究者の多くは、中国に来る前に西側先進国でポスドクやファカルティー職等を経験している人が多い。今の中国の採用基準では、西側先進国での研究経験が重要視されるので、日本から直接移籍する(できる)人は減少しつつあるように思う。

私の職場にいる外国人教員を見てみると、日本人以外の外国人教員も、語学教員を除くと、やはり母国以外の西側先進国で教員経験があるが多い。色んな国を巡った後に中国に行き着いている人たちなので、人材流出というよりも「人材漂着」といった方が言葉としてはしっくり来るような気がする。

私の外国人同僚たちは、いずれも研究者としての業績がすごい人ばかりだ。しかし、具体的に国名は出さないが、私を含め外国人教員の母国を見ると、基礎科学の研究職を得るには困難が伴いそうな国ばかりだ。最近、日本語メディアで「人材流出」という見出しを見かけることが多いが、これは日本に限った話ではないと思う。今は、西側先進国や戦争を始めたロシア等から中国に移籍する研究者は相当数いると思われる。流出させている各国政府は特に何か対策を講じることもなく、中国はあふれた人材を採用し続けている。漂流しているところを助けてもらった一研究者としては、拾ってもらった国で教育研究に勤しむだけである。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)

ピアノ練習

SimplyPiano、リードシートIII