2022年7月26日火曜日

【日記】2022年7月25日(月) 、「役所の対応が悪い国」ワーストワン

パスポート更新後に中国内で行わなくてはいけない手続きの一つに「SIMカードを買ったキャリアに新しいパスポート番号を届ける」という項目を上げている経験談をネット上で見かけたので、同僚に頼んで中国移動と中国電信に問い合わせてもらったところ、「届け出は必要ない」とのことだった。一つ手間が省けた。

中国に住んでいる日本人はかなり多いはずだが、手続き関係の経験談は役に立たないことも少なくない。これには様々な要因があると思う。要因の一つとして、中国では比較的短期間の間に規則が変更されることが挙げられるだろう。他にも、手続きの内容に地域差があること、身分によっても手続きの内容が変わること、そもそも情報が間違っていること等々、さまざまな理由でネット上の情報を参考にする際には注意が必要である。

午後から、妻の停留許可申請を行うために出入国管理局に行った。これで今回3回目の訪問である。そして、あろうことか、またまた書類不備で追い返されてしまった。妻の停留許可を得るためには、私が省から発行された工作許可をキャンセルしたという証明書がいるらしい。ここの役所は本当に不親切極まりなく、毎回不備な書類を「一点だけ」指摘して、手続きの全貌を説明しない。申請者を何度出直させても平気なようである。

出入国管理局から帰ってきたとたん、今度は工作許可を申請している珠海市当局ら書類不備の通知が来た。日本の外務省の公印証明と、在日本中国大使館と東京法務局による認証付きの中国語翻訳が付いた学位記の中の、僅かな日本語部分(東京法務局が書いた「署名が正しい」という部分)を中国語に翻訳する必要があるというのだ。

この珠海市当局の要求には非常に困惑してしまった。というのも、2年数ヶ月前に、最初に
広東省に対して工作許可申請を行ったときはこの問題は全く問題にならなかったからだ。工作許可業務が市に移管されてから日にちが浅いので現場の担当者が熟練していないのだろうけれど、それにしても対応がひどい。省から市へ業務の引き継ぎが適切に行われていないのだろう。

今まで経験した「役所の対応が悪い国」のワーストワンはロシアだったが、中国はそのさらに上を行っていることは間違いない。現場が不親切というだけでなく、システムとして上手く機能していない部分も多いと思われる。国民向けの手続きはIT化が進んでいて、かなり快適になっているのだろうけれど、役人が直接対応することになる「外国人向けの手続き」となるととたんにトラブルが続出するようだ。

珠海市出入国管理局

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオ聞き流し