2022年7月16日土曜日

【日記】2022年7月15日(金) 、防疫レベルがさらに上昇、さらに難航する居留証の更新申請

珠海市内で見つかった感染者数が更に増え、市の中心部は中高リスク地区で埋め尽くされるような状態になってきた。今朝から、病院が急患以外の診療を停止し、市外行きのバスの運行が止まった。レストランは出前の営業はやっているものの店舗内で食事することはできなくなった。公園や遊歩道等の公共スペースは柵で囲われて立入禁止になっている。市内の観光地も全面的に閉鎖されているようだ。近隣に封鎖された建物も出てきた。徐々に通常の生活を継続することが難しくなってきており、非常に圧迫感を感じる。

建物の封鎖については、今年の1月に私が住んでいるマンションが封鎖された時とは方式が異なっているようだ。以前は建物内に濃厚接触者が出た場合、一律に三日間封鎖されていたが、現在のルールでは、住人全員のPCR検査での陰性が確認され次第開放されるようだ。隣の建物は一旦封鎖されたが今朝起きたら既に開放されていたので、封鎖から24時間以内に開放されたということになる。広い範囲を全面的に封鎖するのではなく、ピンポイントで封鎖して、できるだけ早急に開放するという感じの対応に変わってきている。

さて、居留証の更新手続きの件だが、出入国管理局がリスク地区の近くにあるため、いろいろとややこしい状況に陥りつつある。まず問題なのが、現場で通訳してくれる同僚が見つからないことだ。リスク地区に行くと健康コードが「黄色」になって生活に支障が出るので、みんな行きたがらないのだ。もちろん、同僚の反応は理解できるし、だれか個人を非難するつもりは全くないが、国策の人材計画で招聘した外国人労働者が、ゼロコロナというこれまた国策で困った状況に陥いっているのだから、職場はきちんと組織として面倒を見てくれよという気持ちはどうしても沸き起こってくる。

最終的には、本当にありがたいことに「黄色コード覚悟」で助けてくれる人が見つかり、とにかく出入国管理局へ行くことができた。しかし、今度は別の問題が発生してしまった。前回、あれだけ必要書類を確認したのにも関わらず、また書類不備が見つかってしまったのだ。係官によると「工作許可証の発行者が市ではなく省になっているので受け付けられない」とのこと。最初、言っている意味が全く分からずしばらく役所でフリーズしてしまった。

係官の説明と同僚が調べてくれたことを総合すると、2019年までは広東省が工作許可を出していたのだが、2020年以降、市レベルで工作許可を出すようにシステムが変わったらしい。それで「まず工作許可を適切なところから取り直せ」と係官は言うわけだけど、そもそも、なんで省が正式に出した書類が無効なのかは意味不明である。そんな感じのことを通訳してもらいながら係官とやりとりしていたら「昼休みの時間なので、窓口をしめます」と言われて、役所から追い出されてしまった。結局、詳細不明のまま、一旦出直すことになった。

その後、同僚が問い合わせてくれた情報によると、「 广东省外国专家局」というところからパスポート番号が変わった証明を取って出入国管理局に提出しなくてはいけないようだ。もう、これでは今日中の申請書提出は完全に不可能である。役所が不親切なのと、コロナ規制の関係で協力してくれる人が見つからないのとで、今回の手続きは本当に難航している。