2022年10月2日日曜日

【日記】移動が抑制されている連休の状況、出前の「北京ダック」が安くて旨い

2022年10月1日(土) 

国慶節の連休1日目。朝起きて、例によってWeChatを開け、最新の状況を確認したところ、なにやら管理会社から不穏なメッセージが舞い込んでいた。小区の出入り口が一箇所を除いて閉鎖されたらしい。「小区」というのは、中国独特の概念で説明が難しいが、「地域行政における最小単位」という説明がおそらく正解に近いだろう。

小区は塀で囲まれていることが多く、普段は幾つか塀に設置された門から自由に出入りできるが、コロナの感染者が見つかるなどすると、門が閉められて封鎖されてしまう。考えてみると、小区というシステムはコロナ前から中国に存在するわけで、中国という国は、常日頃から必要に応じて人々の移動を制限するための環境を整備していたということになる。

まぁ、それはさておき、マンション管理会社からの連絡によると、うちのマンションがある小区は一つの門を残して他の門を閉め、残った一つの門を通過する住民全員に対してPCR検査をおこなう意向だそうだ。さらに「急用がない限り外出するな」というお達しが回ってきた。

さらに、今度は職場からのメッセージが舞い込んできた。中国語を注意深く読んだところ、広東省の大型グラントに学科全員をメンバーとして応募するとかで「休み中にプロポーザルを分担して準備しましょう」という話らしい。原稿の〆切が連休最終日に設定されている。

平日ならグラント関連のメッセージが来ても何も不思議ではないが、連休の初日にこういう比較的大きな仕事を強制的に教員に割り振ってくるという状況には、どうも不自然なものを感じざるを得ない。SNSを見ていると、全国的に人の移動を抑制するような動きがあちこで見られる。広東省の大型グラントの急な公募も、もしかすると関係者を準備に専念させて移動させないことが真の目的なのかもしれない、などと勘ぐってしまう。

さて、とりあえず連休初日ということで、夕食はごちそうを誂えた。まぁ、ごちそうといっても、出前サービスの範囲内で美味しそうなものを選択しただけなのだけど、それでもやはりそこは中国のこと、近所にも美味しいものが豊富にある。

今夜選んだメニューは「北京ダック」と「お好み焼き」だった。どちらも、安くて旨い。特に北京ダックは、これだけ本格的なものを日本円にして僅か1200円程度(二人前)で食べられるのだから、嬉しくなってくる。お好み焼きも日本の店で通用するレベルの味で、しかも1枚800円程度と安い。アメリカやロシアに住んでいた時期を思い起こすと、今は食に関しては本当に天国のような環境である。

出前で誂えた北京ダック

ネギ、キュウリ、甜麺醤を添えて皮にくるんで食べる。
この皮がまた非常に旨い。

ピアノ練習

SimplyPiano、エリーゼのために