2022年10月8日土曜日

【日記】混雑する無料PCR検査場、休日でも夜間でも学生の質問に対応する教員

2022年10月7日(金) 

連休最終日だけれど今日は出勤した。連休明けの土日は恒例の「振替平日」となるため、講義の準備を済ませておかないといけない。結局のところ7連休と言っても、本当に休めるのは2日程度である。まぁ、そうは言うものの、職を得られない苦悩に比べれば、目の前にやるべき仕事があるというのは幸せなことではある。

明日から学校や職場が再開ということで、それに備えて「陰性証明」を取得するために、今日は街の中の無料検査場がどこも混雑していた。自宅近くの無料検査場には検査待ちの列ができていたので、職場の検査場に行ったのだけれど、こちらも同じように長蛇の列が出来ていた。ただ、職場の検査場は検査官が非常に迅速に作業するので混雑している割には待ち時間は短い。コロナ禍勃発直後には検査場でかなり待たされたものだが、あの時から比べると検査官の「練度」の上がり方には著しいものがある。

今年の秋学期は、昨年の秋学期と同じ科目を担当しているのだけど、コマ数を数えてみると、どうやら昨年よりも5校時ほど多く講義しなくてはいけないようだ。なぜこのような差が出てくるかというと、振替平日のスケジュールが予め定まっていないからだ。上述の通り、連休前後の土日は平日になるのだけれど、振り返られた平日を「何曜日として扱うか」は各職場の判断に任されている。

この曜日の割り振りによって講義数が増えたり減ったりするのだ。今年は、カレンダーの並びが悪く、やたら多くの講義が土日に振り返られてしまい、結果として去年よりも5校時多く講義しなくてはいけない。年度初めに振替平日の割り振りを決めておいてくれれば予定が立てやすいのだけれど、いつも直前になってからスケジュールが決まるのが中国流である。

夕方、オフィスで仕事をしていたら、大学院生が研究の相談にやってきた。大学院生に限らず、中国の学生は、休日だろうが夜間だろうがお構いなしにいつでも教員に質問をする。欧米なんかでは「オフィスアワー」みたいなものを作って学生の質問時間に規制をかける教員が多いが、中国でそういうことをしている教員はあまりみかけない。

学生も、直接オフィスに来たり、SNSを使ったりと方法は様々だが、24時間いつでも質問を投げかけてくる。これに対応するのはかなり大変なのだけれど、多くの中国人教員は職務時間外であっても学生の質問に対応しているようだ。学習熱心な学生と、いつでも学生の質問に対応する教員がいる職場を見ていると、中国の国力には、まだ相当に伸びしろがあるだろうと思わざるをえない。


ある日の講義開始前のスクリーン