2022年10月5日水曜日

【日記】そろそろ始まる卒論シーズン、ノーベル賞受賞者グループ出身の同僚

2022年10月4日(火) 

連休四日目。当初は2日ほど休んだら仕事を再開する予定だったけれど、やる気が行方不明になっており、今日も無為無策な一日を過ごした。しかし、経験的に、ダラダラしてしまう時は休みが必要なときでもあることは良く分かっているので、そういうときは体の欲するままにダラダラすることにしている。学期後半の講義の準備をそろそろ始めなくてはいけないので、この連休中、フルにダラダラできるのも今日あたりが最後となるだろう。

某キュレーションメディアを眺めていたら、「AI Programmer」というWebサービスを紹介する記事が出ていた。どんなものかと実際に試してみたところ、コーディングして欲しい内容を日本語で指示すると、それを実現するコードが返ってくる。もちろん、そんなに複雑なコードは作ってくれないのだが、ちょっとど忘れした関数を調べる目的なんかにはかなり使えそうだと思った。まぁ、言ってみれば、非常に高機能な検索機能が付いたプログラミング言語のチートシートといったところか。

私が学生の頃にプログラミング言語の学習をしようと思ったら、まずは「紙の本」を買うところから始めていたし、しばらくプログラミングから離れて関数名なんかを忘れると、再び紙の本をひっくり返しながら、時間をかけて調べ直しながら作業しなくてはならなかった。あの時代と比べると、本当にあらゆることが便利になってきている。

数日ぶりに職場のメールを確認したところ、学部生の卒論テーマを考えるようにとの指示が教務から入っていた。昨年は卒論を学術論文として出版したいという意欲のある学生がいたので、それに合わせて高度なテーマを設定したが、今年はそういう学生がいないので、比較的短期間にできる簡単なテーマを設定する必要がある。さて、今年は何をやってもらおうか。

今日は、今年のノーベル物理学賞の受賞者発表の日だった。今年は量子情報分野の基礎研究が受賞対象となり、パリ・サクレー大学のアラン・アスペ教授、クラウザー研究所のジョン・クラウザー博士、そしてウィーン大学のアントン・ツァイリンガー教授の3人が受賞された。

WeChatモーメンツに流れてきたメッセージによると、うちの職場のフランス人同僚はアラン・アスペ教授のグループ出身だそうだ。うちの職場が採るべきところからきっちり人を採っていることを再認識した。件の同僚の話では、アスペ教授は実験が素晴らしいだけでなく、とても良い講義をする人らしい。そして、師匠の影響なのか、アスペ教授の弟子にも良い講義をする人が多いとのことだ。まぁ、そういうティーチングもしっかりやる人だからこそ影響力が大きくなるのだろう。ノーベルレクチャーが楽しみである。

今年のノーベル物理学賞受賞者