2022年10月4日火曜日

【日記】益川さんの「チャーミングさ」、防疫規制で変化する商店街の様子

2022年10月3日(月) 

連休が始まる前は「連休中に論文の執筆を進めよう」などと殊勝なことを少し考えていたが、こういう考えが実現したことは未だかつて一度もない。休みの日に研究が進むこともあるのだけれど、そいういう場合の研究は予め「TODOリスト」に入っているものではなく、休日のゆとりのある時間の中で、ふと思いついて始めた勉強や計算やらがきっかけだったりすることが多い。しかし、あまりにも忙しい期間が続くと、数日程度の連休では疲労を回復させることだけで精一杯となり、「ゆとりから始まる研究」まで行き着かないことが多い。

数日前に読んだ益川敏英さんの自伝で益川さんの「チャーミングさ」にハマってしまい、休みを利用してもう一冊似たようなエッセイを読んだ。今回読んだ本は「ノーベル物理学者が教える「自分力」の磨き方 Kindle版、益川 敏英 (著)」だ。


益川さんのキャラが良いなと思う理由は、言動から人生を楽しんでいるでいたであろうことが良く伝わってくるところだ。本書によると、益川さんは一時期クラシック音楽にハマって、自宅のオーディをが故障するまでの10年間ほどの間、物理学の論文をほとんど書かなかったらしい。

今の時代では考えられない話だが、しかし、そういう行動が許されるゆとりのある時代の空気と、物理学以外のことでも、興味のあることは何でもとことん楽しんでしまう益川さんのキャラが上手くマッチして、大きなイノベーションに結びついたのではないかという気がする。2つほど、目に止まった文章を引用しておこうと思う。
大切なのは、「憧れ」です。人生は一度きりですから、「憧れ」を追求して悪いことなどありません。「自分が何をしたいか」「何に興味があるのか」を曖昧にしたまま生きていくことは、とてももったいないことだと思います。

 今いちど、子どもの頃に抱いた「憧れ」を思い出してください。そこから才能を見極め、自分力を高めて創造性を発揮していってほしいのです。

夕方、近所の商店街まで、散歩がてら妻と歩いてでかけ、途中にある無料PCR検査上で検査を済ませてきた。国慶節ということで商店街には国旗が飾り付けられてはいたが、できるだけ外出しないようにとの勧告が地元行政当局から出ているため、人出はとても少なかった。

私は普段、滅多に実店舗で買い物しないので、商店街に行くのはおそらく数ヶ月ぶりだったと思う。久々に行くと閉店している飲食店がさらに増えていた。こう頻繁にコロナ感染による外出規制をかけられたのでは、飲食店が耐えられないのは理解できる。非常に厳しい防疫規制を行っている中国だが、店舗経営者に対するサポートは限定的だと聞く。ただ、飲食店が潰れる一方で、飲食以外の店が多数オープンしていて、まだ根本的なところで「ビジネスの火」みたいなものは消えていないという感じはした。

防疫規制の影響で人が少ない近所の商店街