2022年5月3日火曜日

【日記】2022年5月2日(月) 、中国がロシアとの研究協力を一時停止?、NHKスペシャル「数学者は宇宙をつなげるか?」

今日は5連休の中日。何か少しでも仕事を進めておいた方が良いような気もしつつ、その一方で、こういう連休の時にのんびりしておかないと、中国ではなかなかゆっくり休む機会がとれないという気持ちもあり、気がついたら結局無為な一日を過ごしてしまった。まぁ、しかし、こういう無為は「有意義な無為」だろうと自分で自分を言い聞かせたりしている。

Twitterをダラダラと眺めていたら「China pauses cooperation with Russian Academy of Sciences」という見出しのタス通信の記事を見かけた。中国がロシア科学アカデミーとの協力関係を一時停止したという内容だ。西側のメディアではなく、ロシアの通信社であるタス通信から出た記事なので目を引いた。今のところ職場からこの件に関するアナウンスは何も出ていないが、そもそもうちの職場でロシアと共同研究している人がそれほど多いとも思えない(多分いない)ので、必要がない状況であえて政治的なアナウンスをしていないだけなのかもしれない。


少し前に放送されたNHKスペシャル「数学者は宇宙をつなげるか?」という番組について、最近SNS上で賛否両論が飛び交っているようだ。連休で時間があったので、ネット上で番組を拝見させていただいた。この番組は、数学の難問「abc予想」に関した内容で、京大数理解析研の望月新一教授が発表した証明の解説と、それに関連した数学者どうしの論争等のサイドストーリーを扱った番組だ。望月教授は「宇宙際タイヒミューラー理論」という理論を使ってabc予想を証明できたと主張されている。しかし、この理論は非常に難解で、まだ数学者の間で証明できたというコンセンサスには至っていないそうだ。

この番組が制作されるに際して、本人の望月教授は取材を拒否されたようなのだけれど、番組に対する感想をご自身のブログに書かれたようで、今日ブログ記事へのリンクがTwitterに流れていた。記事よると、前半の数学的な解説は合格点、後半のサイドストーリーには事実誤認があるということで不合格とのことらしい。私は番組を見ながら、数学的な解説にはきっと間違が多く含まれており、学者間の論争の背景については裏をとって比較的正確に伝えているのだろうと想像していたので、ブログ記事の内容は少し意外だった。この番組制作者は、数理的な能力がそこそこ高い人達だったのかもしれない。ただ、結局のところ数学者のどうしの論争のどちらが正しいと番組内で言い切ることは不可能だったろうから、後半のサイドストーリーの組み立ては難しかっただろうとは思う。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)