2022年6月16日木曜日

【日記】2022年6月15日(水) 、パスポート即日交付のための事前申請、「日本哲学の最前線」を一読

パスポートの期限が近づいてきたので、今日は「即日交付」のための事前申請を行った。予め必要な申請をしておくと、領事館に行ったらその場で新しいパスポートを受け取ることができる。しかしこの事前申請が「パスワード付き"Excel"ファイルに必要事項を記入して"メールで"返送」という形式で、久々に「立ち遅れる日本」を肌で感じた。

パスポートの期限が切れた時に新しいパスポートを発給してもらう手続きを「更新」と呼ぶ場合があるが、厳密に言うと更新ではなく、古いパスポートを返納した上での「新規交付」である。したがって、パスポート番号は引き継がれず、新たに異なるパスポート番号が発行されることになる。外国で生活していると、居住国での個人情報がパスポート番号で紐付けられていることが多く、番号が変わるとその事後手続きが大変だ。IT化が進んでいる中国では、大変を通り越して「一大事」と言っても良い。

新しいパスポートを受け取ったら、パスポート番号が変わったことをあちこちの役所や銀行やらに届けなければいけないのだけど、この際「同一人証明」というものが必要となる。今日はそのための申請書の作成も行ったが、これがまたまた原始的で、なんとパソコンから記入できないタイプのPDFファイルがWeb上からダウンロードできるようになっているだけなのだ。なぜ日本の役所はここまで遅れているのか。

IT先進国である中国から遅れているだけでなく、過去に私が住んだほぼ全ての国・地域よりも明らかに遅れている。「ほぼ」と書いたのは、ロシアがあるためだ。ロシアと日本は同程度くらいかもしれない。

さて、半月ほど前だろうか、とある読書系のポッドキャスト番組を聞いていたら、講談社の栗原一樹さんという編集者がゲストで出演されていた。この方が担当されている「哲学書」が最近かなり売れているそうなのだ。話を聞いているうちに興味が出てきて、栗原さんが担当された最新刊の「日本哲学の最前線」という本をさっそく購入して一読してみた。

この本は日本の若手哲学者5人の著作を紹介している本なのだけれど、それぞれの内容を関連させながら一貫した描像が見えてくるような作り方になっている。この本単体でも面白いのだけれど、日本の新しい哲学に関する良質なブックガイドとみることもできる。私はとくに伊藤亜紗さんという方の「体の哲学」に興味をもった。「体は完全には自分の思い通りにならない対象」という体の捉え方にはハッとするものを感じた。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)

ピアノ練習

SimplyPiano、中級III