2022年6月10日金曜日

【日記】2022年6月9日(木) 、高考後の勧誘活動開始、1年越しのひらめき

中国の大学入学共通テスト「高考」が昨日で終了した。これが終わると大学では、成績優秀な学生に入学してもらうための「勧誘合戦」が始まる。中国の他の大学の様子を知らないので、もしかすると北京や上海の一部の超有名大学では事情が異なるかもしれないが、うちの職場では高考後の受験生の勧誘はかなり大規模に行なわれる。

例えば、各地で開催される大学説明会に教員が参加して勧誘のためのプレゼンをしたり受験生の質問に答えたりする。大都市で行なわれる説明会以外に、地方出身の教員は、自分の地元で勧誘活動を行うことが推奨されている。去年まではコロナの影響で、勧誘活動が制限されていたけれど、今のところ今年はフルに「オフライン」での活動が行なわれるようだ。

今日も引き続き、秋学期に行う講義の準備を進めた。今の職場は、突然仕事が降ってくることが頻繁にある上に、それが重大案件だったりすることが多いので、予測できる仕事は早め早めに進めておくのが吉である。

今日は、昨年使った講義スライドを見直しているときに、一部説明が甘かったところに気づいて、教科書に戻ってもう一度考え直していた。そうすると、昨年スッキリと説明できなかった項目について、非常に明快な説明がふと頭に浮かんできた。

昨年はこの部分に関しては英語の教科書をネタ本に使ったのだけど、その教科書の説明が「定性的」だったので、講義でも教科書と同様の定性的な説明をするにとどまった。同じ項目について、最近出版された日本語の教科書をみると、英語の教科書とは若干異なった視点から数式が書き下されており、なんらかのヒントになりそうだった。しかし、昨年はすぐに理解できず、講義には活かせなかったのだ。

今日、1年ぶりにこの項目について日本語の教科書に目を通したら、パッと頭の中に光が射したように突然理解できたのだ。日本語の教科書というのはページ制限があるのか、多くの場合、数式の解釈に使われている言葉が少ない。なので、ロジックが数式に凝縮されすぎていて読み解けないということがしばしば起こる。私みたいな数理音痴の天文学者が物理系の教科書を読んでいると、かなり後になってから突然ハッと理解できるということを時々経験する。何はともあれ、今年の学生に良い説明が提供できそうで良かったと思う。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(20分程度)

ピアノ練習

SimplyPiano、リードシートIII