2022年6月1日水曜日

【日記】2022年5月31日(火) 、こんがらがる漢字の記憶、外国人教員が中国で講義を行う困難さ

中国に住んでいると、麺の意味で「面」という漢字に出くわす頻度があまりにも高いので、最近「麺」が出てくると「あれメンってこんな漢字だったっけ?」と思ってしまうことがある。「週」と「周」も同様である。

相変わらず2日に1回、PCR検査を受ける日々が続いている。今朝は、無料検査場でPCR検査を受けた後、その足で職場に行くつもりだったのだけれど、空が不穏だったので一旦自宅に引き返した。これが正解で、すぐに雨が降ってきた。この季節の中国ベイエリアはいつ雨が降ってきても不思議ではない。

今朝の不穏な空

Twitterを眺めていたら、雲南省の大学で教員をされている日本人の方が「提案した講義が認可されずティーチングが始められない」と嘆いておられた。認可されなかった主な理由は「使用言語が英語であること」「講義のレベルが(非物理系向けとしては)難しすぎること」の2点とのことだった。

うちの大学も英語で教える新講義科目の認可と、初めてティーチングをする教員の研修はかなり厳しい。初任者研修を通った後、既存科目(の一部)を2-3学期くらい英語で教えて、学生や同僚からポジティブな評価をもらって実績を作って、ようやく新講義科目を担当できる、みたいな感じである。

研修自体もそこそこ大変で、学期に4-5回の研修会への参加と18時間の講義参観を経て、最後に審査付きの模擬講義を行ってそれに合格しないといけない。審査は厳しく、半数程度は不合格となり模擬講義のやり直しを食らう。いずれの段階でも外国人教員には厳しい判断が下されることが多いようだ。

「英語の講義をもっと認可してほしい」という要望は外国人教員から出るのはもちろんだが、中国人教員からも同様の要望がかなり出ている。しかし、なかなか英語の講義が認可されないのが現状である。この傾向は、特に学部の講義で顕著である。原因として「中国語での教育を重視する」という基本的な考え方が政権上層部にあるという噂は聞くが、本当のところは良くわからない。

しかし、実際に学部生を英語で教えてみると、案外評判が良かったりするし、学生も外国人の講義を歓迎してくれる雰囲気が強いように感じる。つまり、潜在的には、英語の(というか、外国人教員の)講義の需要は高いように思える。まぁ、需要があるからと言って供給が増えるかというと、そうではないのがこの国の実情ではあるが。


中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し

ピアノ練習

SimplyPiano、中級III