2022年6月29日水曜日

【日記】2022年6月28日(火) 、防疫規制下での面倒な移動、吸い込まれるように日本食レストランへ

明日、広州の日本領事館で新しいパスポートを受け取る予定なのだけれど、何しろここ2年半の間、コロナ禍の影響でほとんど出張しておらず、中国赴任以来、なんと珠海から外に出るのは今回が2回目である。しかも、前回珠海から出たときは研究会の出張だったために同僚がアテンドしてくれたので、自力で珠海の外にでるのは今回が初めてだ。

中国人にしてみたら珠海から広州に行くなんていうのは、関西で言えば四条河原町から梅田に移動するくらいなもので、旅行というよりも「軽い移動」だと思われる。しかし、何しろ私は中国国内の交通機関についてほぼなんの知識も経験もないので、安全を期して一日前から前のりすることにした。

さて、それで当初の計画では、コロナの影響もあることだし、人との接触を最小限にするためにタクシーで一気に広州のホテルまで移動するつもりでいたのだけど、いざタクシーを呼ぼうとすると「コロナの影響で市街行きの注文を受け付けていない」というメッセージがアプリに表示される。

他のアプリもいくつか試してみたのだけれど、注文を受け付けてくれるアプリはあるにはあるが、市外行のリスクを避けるためなのか注文を受けた運転手がピックアップに来てくれないという状況が3件ほど連続して、タクシーで行くことは不可能だと悟った。(後で、タクシーの運転手に直接聞いたら、広州まで言っても良いとのことだったが、「お上」が推奨しないことをするとこの国ではろくなことがないので、それはやめておいた)

通常だと、大学のキャンパス間シャトルを利用するのが一番簡単な広州までの移動手段なのだけれど、今はコロナの影響で妻がキャンパス内に入れないので、この手段が使えない。それ以外のバックアップの移動手段をあまり真剣に考えていなかったので、ちょっと軽くパニックになりかけたが、タクシーが駄目、バスが駄目となると残りの手段は鉄道(高铁)しかないだろうということで、取り合えず最寄りの鉄道駅にタクシーで向かった。案の定、鉄道の駅に行くタクシーはすんなり見つかった。

鉄道駅につくと、案の定、コロナ規制強化の影響を受けて、入り口で厳重なチェックが行われていた。マスクのズレの修正を促される上に、体温まできっちり測られる状況はかなり久しぶりのことが。ここからが問題で、通常、多くの人は事前にアプリでチケットを購入して鉄道を利用するのだけれど、私は今日は「飛び込み」なので窓口で買わなくてはいけない。鉄道なので、行き先さえワーワー行っていればなんとかなるだろうと思って、とにかく知っている中国語を並び立てて駅員と話をして、なんとかチケットを買うことができた。どうやら近距離便のせいか、座先指定が指定できるクラスがない電車だったようだ。

広州の駅についてタクシー乗り場に行き着くまでの間も、さらに2回ほど防疫関係のチェックが有り、現在の広東省の緊張度がひしひしと伝わってきた。明後日、帰るまでに状況が悪化しなければよいのだが。広州の駅で、いつも珠海でやっているように百度マップを使ってタクシーを拾おうと思ったのだけど、配車アプリで呼ぶ車は駅の構内には入れないようで、結局、タクシー乗り場に並んでいる普通のタクシーを利用してホテルまで行くことになった。

ホテルの入り口でも再び防疫関係のチェックが行われた。広州では珠海とは異なる健康コードアプリを使う必要があるようで、ホテルの入口でアプリのインストールと設定を行うように言われた。この手のアプリは、設定時に案外書き込む項目が多いので地味に時間がかかる。

ホテルにチェックインした後、今度は無料PCR検査場を探しに外に出た。現在、あちこちで24時間以内のPCR検査陰性証明を求められるので、明日の行動に備えて、PCR検査できる場所を確保しておく必要がある。百度マップで「核酸」と検索すると、近隣の無料PCR検査場を調べることができる。どうやらホテルから歩いて10分くらいのところに検査場があるらしいことが分かったので、そこに行こうと外に出たら、なんとホテルの目の前に検査場があった。無料の検査場は青いテントに赤い「党旗」が立っているのですぐに分かる。珠海でもそうだが、検索に引っかからない小さな検査場がかなり多く存在するのだ。

ホテルの目の前の検査上で検査を受けようとすると、同じ広東省ではあるのだけれど、検査を受けるためのアプリが珠海とは異なるようで、ここでもまたアプリのインストールと設定を行う必要があった。住所やらパスポート番号やら、いろいろ入力する必要があるので、これまた時間を要する。アプリを設定して検査を受けて、ようやく今日のところは一段落となった。

防疫規制の中の移動で疲れてしまい、外に夕食に出る時間も気力も残っていなかったので、ホテル内の日本食レストランで夕食をとった。まぁ、なんだかんだで面倒な移動日ではあったけれど、夕食をとったレストランではビールと焼き鳥をサービスしてもらったし、なんとホテルの部屋もアップグレードしてもらい、防疫規制で面倒くさかった以外はちょっとラッキーな移動日だった。

ホテルでとった夕食の刺身定食

マグロの手巻き寿司もつけた

ついでに頼んだ鰻の蒲焼きも美味かった

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)