2021年10月22日金曜日

【日記】2021年10月21日、重力波検出実験、定期試験の案内、20℃で厚着する南国の人々

今朝も気温高め。2日連続で半袖シャツを着ての通勤となった。

Twitterを眺めていたら、日本の重力波検出実験(KAGRA)の話題で盛り上がっているようだった。投資額が巨額なのに科学目標を達成することができないということを週刊誌がスクープしたみたいな話のようだ。しかし、タイムラインに流れてくる関係者のツイートを見ていると、急速に感度が向上してきているようだし、投資額も他国の重力波検出実験と同程度であるようだ。よく分からないけれど、このスクープから伝わってくるのは、政府に「ケチり潰され」かけているプロジェクトの悲鳴みたいなもののような気がする。

私は重力波の仕事には直接は関わっていないけれど、中国が国家の威信をかけて推進している重力波検出実験(天琴プロジェクト)のセンターが私の職場に設置されており、私のオフィスが天琴プロジェクトセンターの中にあるため、天琴プロジェクトに対する中国政府のサポートの手厚さを日々間近で目の当たりにしている。それだけに、日本におけるKAGRAの扱われ方が本当に気の毒に思えてくる。

分野によっては、日本で研究できなくなったら、中国への移籍がおすすめな場合もあるのだけど、重力波検出実験みたいな分野だと「中国に移籍すればよいのに」とは単純には言えないところはある。移籍した後に、これまでと同じ立場(移籍前の仕事内容)でプロジェクトに関わることは、まず不可能だから。

天琴プロジェクトの情報統制の厳しさを間近で見ていると、「重力波検出実験に直接関わる職」に外国人が直接雇用されることはかなり難しそうだと思われる。ただ同じ重力波関係でも、天琴プロジェクトとは少し距離をおいて、天文学科や理論物理グループ等の別の組織で「重力波関係の研究」を行う外国人研究者は逆に歓迎される状況だと思う。

夕方、定期試験に関する案内が回ってきた。定期試験を実施するとき、作問するのは良いとして、その他の部分の解答用紙や問題用紙の体裁とか学生の個人情報欄のフォーマットとかどうするんだろうと思っていたら、大学で統一されたテンプレートがあるようだ。本試験用と追試験用の問題2セットを作って教務に提出したら、あとは教務担当者が問題解答用紙、試験室、試験官等のアレンジを集中的にやってくれる模様。

帰宅時間になって急激に気温が20℃まで下がった。これくらいの気温だと私はまだ半袖シャツでもなんとか大丈夫だが、南国の人たちは温度に敏感なようで皆さんすぐに厚着をする。帰り道、交差点で信号待ちをしていたら、周りの人たちが真冬仕様のジャケットを着込んでいるので驚いた。

中国語学習

単語と例文の暗記(10分程度)、ラジオの聞き流し(10分程度)

ピアノ練習

SimplyPiano、中級III